横浜線沿線散歩公園探訪
町田市相原町
相原根岸せせらぎ公園
November 2014
相原根岸せせらぎ公園
町田市相原町のほぼ中央部、境川の河岸に「相原根岸せせらぎ公園」という町田市立の公園がある。面積1100平方メートルほどの小さな公園だ。
相原根岸せせらぎ公園
相原根岸せせらぎ公園は境川の河岸の立地だ。公園は境川の河岸に設けられた広場とその北側の広場から構成された形だ。河岸の広場は小さなものだが、四阿が設置されて境川を見下ろす立地が魅力だ。その北側の広場は、周囲より低く造られており、河岸の広場から降りるスロープが設けられている。その様子から推測すれば遊水地を兼ねているのかもしれない。そのためか、広場内にはほとんど設備はなく、幼児用の遊具が少し設置されているだけだ。

相原根岸せせらぎ公園
河岸の広場の隅に、「相原根岸 せせらぎの杜」と題した碑が設けられている。碑には「相原町根岸土地区画整理事業完成記念碑」と併記されている。鯉のレリーフをあしらった碑の裏面には相原町根岸土地区画整理事業についての碑文が刻まれている。「相原町根岸は多摩丘陵の緑と境川の清流に囲まれ、豊かな水田と畑が広がる静かな田園地帯であった」が、時代の変遷と共に都市化が進み、地元有志によって土地区画整理事業が施行されるに至ったと、碑文にはそのようなことが記されている。碑文には「平成十一年十二月吉日」の日付が刻まれているから、土地区画整理事業が終了したのが1999年(平成11年)のことなのだろう。それほど遠い昔のことではない。碑に記された「せせらぎの杜」は、土地区画整理事業によって誕生した新しい街に命名されたものだそうだ。公園の周囲には整然と住宅が建ち並んでいるが、その街にもこうした歴史があるのだ。
相原根岸せせらぎ公園
公園脇で、境川の河岸は小さく緩やかに曲がっている。かつての蛇行の跡が残されているのだろう。今では境川の流路は真っ直ぐな状態に整備されているが、河岸の“曲がり”がかつての蛇行を物語る。その蛇行跡部分の河岸にはベンチや花壇が設けられ、ケヤキやサクラなどの木々が枝を広げている。この河岸部分は公園の区域外だろうと思うが、公園と一体化している印象だ。木陰の中、ベンチに腰を降ろして境川の流れを眺めていると時の経つのを忘れる。交通量の多い町田街道からそれほど遠くないはずだが、車の音もほとんど気にならない。その静かさの中に、この辺りが「豊かな水田と畑が広がる静かな田園地帯であった」頃の風景が思い浮かぶようでもある。
相原根岸せせらぎ公園は近隣に暮らす人たちのための小さな街区公園に過ぎないが、境川の河岸散歩の際などには素敵な一休みの場所を提供してくれるだろう。残念ながらトイレは設置されていない。
相原根岸せせらぎ公園