横浜線沿線散歩公園探訪
多摩市唐木田
−からきだの道−
桜咲くからきだの道
April 2002
春のからきだの道
からきだの道の西端部分、「お花見広場」から「ヤエザクラの原っぱ」にかけての部分はその名が示すように春の桜の景観が美しい。
「お花見広場」
「お花見広場」は「すり鉢」を半分にしたような地形の斜面に桜が植えられ、「すり鉢の底」に当たる部分に立てば桜の斜面に囲まれたような雰囲気が楽しい。視線を少し上げると空の青と常緑樹の緑を背景に桜が浮かぶ。広場の一角では桜の木の下にシートを広げてくつろぐ二人連れの姿があった。南側はすぐに住宅街だが閑静な地域で、シートを広げてランチを楽しむのも良い場所だ。

「お花見広場」の上方には広場の外周を散策路が辿っている。この散策路を歩くと広場の桜を眼下に見下ろすように楽しむことができる。この景観もなかなか美しい。

「からきだ百本シダレ」
その散策路を西に辿ると小さな峠のような場所を越えて「からきだ百本シダレ」に至る。その名の通り、斜面となった区画にシダレザクラの林が作られている。散策路はその林の中を葛折りで下ってゆく。決して広々とした林ではなく桜の木々に触れるばかりに近いが、それがかえってシダレザクラの独特の風情と相俟って、桜色の霧の中を歩いているような、少しばかり幻想的な雰囲気を味わえる。散策路を降りきると小さな広場があり、ベンチが設置されている。腰を下ろしてしばらくシダレザクラの景観を楽しむのもいい。

「からきだ百本シダレ」から西へは散策路は住宅街の車道の横を辿っており、そこは桜の並木になって「ヤエザクラの原っぱ」へ至る。八重桜はまだ花の時期には早い。八重桜が咲く時期に訪れるとまた美しい景観が楽しめることだろう。
「お花見広場」の桜も「からきだ百本シダレ」の桜も、まだ木が若く小さいのだが、それもまたそれなりの風情を醸して味わいがある。何年か経って木々が大きく育つと絢爛で見事な桜の景観が楽しめるに違いない。花見の場所としてあまり知名度は高くないように思えるが、「穴場」的な雰囲気が楽しい。散歩を楽しむ近所の人の姿に混じって、どこからか評判を聞いてこられたのか、散策に訪れたらしい人の姿も少なくない。周囲は住宅街だが緑は多い。春の日の散策を楽しむ際のコースのひとつとして考えておくとよいだろう。
春のからきだの道