横浜線沿線散歩公園探訪
横浜市西区南軽井沢
軽井沢公園
October 2014
軽井沢公園
横浜市西区の北端部、南軽井沢の町に軽井沢公園という公園がある。すぐ西側を首都高速神奈川2号三ツ沢線が通るという特徴的な立地の公園だ。公園は遊具などを設置した広場で、外縁部に樹木を植栽して穏やかな表情が演出されている。
軽井沢公園
軽井沢公園は西区南軽井沢の町の東端近くに位置している。「南軽井沢」という町はそもそもは1932年(昭和7年)の町界町名地番整理事業の施行によって青木町字東軽井沢の地に「東軽井沢」として新設された町という。同じ時に青木町字西軽井沢と南三ツ沢の一部から「西軽井沢」の町も新設されている。1944年(昭和19年)に西区が新設された際、両町が中区から編入され、町名をそれぞれ「北軽井沢」、「南軽井沢」に改めたものだそうだ。

「軽井沢」という地名は、長野県の軽井沢があまりにも有名であるために「横浜にも軽井沢があるのか」などと思ってしまうが、それほど珍しい地名ではないようだ。「軽井沢」という地名の由来には諸説ある。“涸れ沢”が転じたものだとか、あるいは“(荷を)かるう(「かるう」は「背負う」という意味の古語で、今でも方言で「かるう」、あるいは「からう」を使う地方がある)沢”が語源であるとか、さまざまな説があってはっきりしない。最近の研究では“涸れ沢”説が有力らしい。
軽井沢公園

軽井沢公園
軽井沢公園は面積2400平方メートルほど、小さな公園だ。西側を首都高速神奈川2号三ツ沢線が通っており、高架となった道路がのしかかるように、園内からもすぐ近くに見える。北側は三ツ沢へと続く丘陵地で、公園のすぐ北には勧行寺という寺がある。東側と南側は市街地で、公園の南側を東西に延びる道路は旧東海道だ。

公園は二段になった広場で構成されており、旧東海道に面して広場がひとつ、その北側に一段高くなってもうひとつの広場が設けられている。北側の広場には幼児用の複合遊具やブランコ、砂場などが設けられており、近隣に暮らす子どもたちのための遊び場としての役割を担っているのだろう。藤棚を兼ねたパーゴラもあり、初夏には藤の花が咲いて公園を彩ってくれるだろう。公園の外縁部やふたつの広場の境界付近にはケヤキやイチョウなど、さまざまな樹木が植栽されており、市街地の中、しかも高速道路のすぐ脇という立地でありながら穏やかな表情が保たれているという印象だ。

園内は整備が行き届いているようで、荒れた印象はまったくない。公園愛護会が存在し、愛護会の方々による日常的な整備が行われているようだ。園内の掲示板には愛護会の活動記録が貼られていた。園内の花壇の手入れも愛護会によるもののようだ。来訪者の立場で立ち寄り、快適なひとときが過ごせるのも、こうした地道な活動があるからだ。
規模も小さく、あくまで近隣に暮らす人たちのための憩いの場としての役割の公園と言っていい。来訪者の立場で敢えて目指して訪れるような性格の公園ではないが、旧東海道散策の際に一休みに立ち寄るのもよいかもしれない。トイレが設置されていないのが少しばかり残念なところだ。
軽井沢公園