横浜線沿線散歩公園探訪
町田市野津田町
−野津田公園−
新緑の上の原広場
May 2006
新緑の上の原広場
野津田公園の東端、雑木林の丘陵に囲まれてグラウンドが整備されている。グラウンド横には駐車場も併設され、野津田公園の「東入口」を兼ねている。グラウンドの横には原っぱなどもあり、緑に包まれた穏やかな空間を成している。

新緑が日増しに色濃くなってゆく五月の初め、「上の原グラウンド」の周辺は雑木林の美しい緑に包まれている。町中の喧噪からは遠く、幹線道路を走る車の音も届いてこない。辺りには鳥の声が聞こえるばかりだ。訪れた日、「上の原グラウンド」では子どもたちのサッカーの試合が行われており、応援の家族の人たちも含めて人の姿は多く、声援なども聞こえてはいたが、それもかえって辺りの静けさを引き立たせているように感じられた。

新緑の上の原広場

新緑の上の原広場
「上の原グラウンド」の南側には「上の原ススキ草地」と名付けられた草はらがある。少し小高くなった丘もあり、その丘の上に立てば「上の原グランド」とその周囲の雑木林を一望する。吹き渡る五月の風も爽快だ。「上の原グラウンド」と「上の原ススキ草地」の間を、小径が西へ延びる。この小径の佇まいがとてもいい。公園内の散策路というより、里山の中を辿る小径の味わいが濃く残っている。雑木林の縁を辿って木立の中を進んでゆくと小径は公園の「南入口」へ至っている。「南入口」から車一台分ほどの幅の坂道を南へ降りると芝溝街道へと出ることができる。「上の原グラウンド」の周辺一帯のすべてが公園内というわけではなく、私有地の畑なども近くにあり、散策の際には注意が必要だ。

この一角は野津田公園の東端にあたり、陸上競技場や芝生広場などのある公園中心部とは雑木林の丘陵地によって隔てられている。それだけに同じ公園内にありながら別の公園のような佇まいで静けさを保っているということができるだろう。雑木林散策や里山の風情を楽しむために野津田公園に訪れるときには、こちら側の「東入口」を拠点にするのがお薦めだ。「東入口」は鎌倉街道の「小野路」交差点から西へ折れてすぐのところにある。「芝生広場」や「ばら広場」が目的のときには、「東入口」からだといささか遠い。目的とする場所によって入口と駐車場を使い分ける方がいい。

「上の原グラウンド」は2000年初夏にはちょうど造成の真っ直中だったから、それ以後に駐車場やアプローチの道路と共に完成し、「東入口」とともに一般開放されたものだろう。2000年当時はこの区域に対して「上の原広場」という名称が用いられていた。2005年11月に作成された野津田公園の案内リーフレットには「上の原広場」の名は見当たらないが、「上の原グラウンド」や「上の原ススキ草地」といった名が与えられている。「上の原」というのは昔からのこの一角の呼び名だったのだろう。
新緑の上の原広場