横浜線沿線散歩公園探訪
相模原市下溝
−相模原公園−
フィッシングパーク跡地
April 2008
フィッシングパーク跡地
相模原市下溝、神奈川県立相模原公園の西側の段丘崖下に、かつて「神奈川県フィッシングパーク」があった。道保川の河川水を利用して、淡水魚の知識普及などを目的に1970年に設立されたもので、財団法人神奈川県フィッシングパークが運営する施設だった。以来30年近く、釣り堀としても親しまれていたのだが、水質低下などを理由に1998年に閉鎖されてしまった。そのフィッシングパークの跡地の一部を親水広場として再整備、相模原公園の管理下でオープンさせたものが、現在の「フィッシングパーク跡地」だ。
フィッシングパーク跡地

フィッシングパーク跡地

フィッシングパーク跡地
「フィッシングパーク跡地」は道保川の左岸、南北に細長く位置している。公園中央部の東側、脇を通る県道52号線(相模原町田線)に面して入口が設けられている。この入口はかつての「神奈川県フィッシングパーク」時代にも入口だったところだ。相模原公園本園から訪れる場合には駐車場入口から西側の道路を渡り、林の中の小径を抜けて県道52号線へと出て降りてゆくとわかりやすい。相模原公園本園から徒歩で数分と行ったところだろうか。入口脇には管理詰所やトイレが設置され、ちょっとした広場がある。広場は一段高くなっており、「フィッシングパーク跡地」のほぼ全容を見渡すことができる。設置されたベンチに腰を下ろして、のんびりと緑濃い景観を眺めるのも楽しい。訪れたのは四月の下旬、園内は輝くばかりの新緑に包まれ、その中に八重桜や花水木が彩りを添えている。

「フィッシングパーク跡地」は河岸段丘の崖下に木々に包まれて横たわり、ひっそりと落ち着いた佇まいだ。園内には道保川の水を引き入れて小川が流れ、その流れを集めて「上池」、「中池」、「下池」と、三つの池が造られている。その池や小川の周囲を巡って散策路が辿り、ゆったりと散策を楽しむことができる。園内奧部に「魚霊供養塔」が建てられているのが印象的だ。「中池」付近は水辺に降りてゆくことも可能で、「親水公園」としての役割を担っている。「下池」は園内で最も大きな池で、鯉が泳ぎ、小さな島がいくつか浮かんでいる。島のひとつでは白い花水木が春の日を浴び、美しい景観を見せてくれていた。
「フィッシングパーク跡地」は周囲を取り囲む木々と水辺との織りなす落ち着いた景観が魅力で、お弁当を持って、のんびりとひとときを過ごすのにもいいところだ。遊具類は設置されていないから子どもたちのための遊び場としては物足りないかも知れない。東側を抜ける県道52号線を通る車の音がけっこう聞こえてくるのが難点だが、周囲を囲む木々が穏やかな空気感を保ってくれている。坂道となった県道52号線を南西側へ降りると「フィッシングパーク下」という交差点があり、ここから北へ「下原やえざくら通り」が延びる。その名が示すように八重桜の並木となった通りだ。八重桜の花期であれば併せて散策を楽しむのもお勧めだ。
フィッシングパーク跡地