横浜線沿線散歩公園探訪
横浜市緑区寺山町
−四季の森公園−
子どもたちのための四季の森公園
October 1998 / May 1999
現況と異なる内容を含んでいます
「じゃぶじゃぶ池」にて(Octber 1998)
四季の森公園のほぼ中央、「南口広場」から「北口広場」へと公園を縦断する形で、緩やかな坂道の舗装された通路がある。この通路脇、公園内の地形の起伏を利用して広場や池などが造られている。「野外ステージ」などもあるこの一角は、特に子どもたちにとってとても魅力的な場所であるようだ。
「ジャンボすべり台」(Octber 1998)
南口から公園に入ると、正面に円錐形の小山のような「展望台」が見えるが、その「展望台」の北側の林の中に滑り台の入口がある。斜面を利用して設置された長い滑り台で、木立の中を縫うように滑り降りる様子は見ていても楽しそうだ。ローラーを使用した滑り台なので、お尻の下に敷くための段ボールなどを準備しておいた方がよいかもしれない。

この滑り台は子どもたちの人気の的で、人の多い休日などには順番待ちの行列ができるほどだが、子どもたちは飽きもせずに行列に並んでは繰り返し滑って遊んでいる。滑り台の横に沿うように散策路があるので、大人たちはそこから遊ぶ我が子を見ていてもいいし、滑り台の降り口付近に腰を下ろして子どもたちが飽きて遊び終わるのをのんびり待っているのもよいだろう。
「遊具広場」(Octber 1998)
滑り台を降りたところは「野外ステージ」の上方にあたり、北方に視界が開けて、眼下に「野外ステージ」、その向こうに「じゃぶじゃぶ池」の辺りが見渡せる。「野外ステージ」の向こう側、左手に林に取り囲まれたようになっている一角に「遊具広場」がある。フィールドアスレチック風の大型の木製遊具を設置した広場で、特筆するような特別なものではないが、小さな子どもたちには人気で、子どもたちを遊ばせる若いお母さんたちの姿が多い。
追記 「遊具広場」はリニューアルされ、設けられていた複合遊具は新しいものに替えられている。2008年4月1日から新遊具が使用できるようになった。新遊具は小さな子どもたちのための遊具という性格は同じだが、より魅力的なものになった。
「じゃぶじゃぶ池」(May 1999)
「じゃぶじゃぶ池」はその名の通り、子どもたちが水遊びをするために造られた浅い水の流れだ。「遊具広場」のすぐ下にまず小さな池があり、その池から滝となって流れ落ちた水を、川を模した浅い流れに導くような構造だ。上段の池も、滝も、川ももちろん人工的なものだが、かえってその方が子どもたちを遊ばせる親としては安心かもしれない。

「じゃぶじゃぶ池」(May 1999)
滝の部分は岩を組み合わせて造られた崖となっていて、水の流れ落ちる中を岩登りして遊ぶことができるようになっている。ちょっと見ただけではかなり急峻な崖のようにも見えるが、意外にそうでもなく、子どもの体型に合わせてうまく足場を捉えて登れるように設計してあるようだ。五、六歳前後の子どもたちにとってはこの岩登りはかなり楽しく、冒険心をくすぐるもののようで、何度も何度も飽きずに登っている。もちろん危険性がないわけではない。この岩登りに限ったことではないが、「大丈夫だろう」とたかをくくって子どもたちから目を離してはいけないことは言うまでもない。

「じゃぶじゃぶ池」(May 1999)
川を模した流れの部分は水深も浅く、小さな子どもたちに人気だ。ところどころに岩が置かれているのも、単なる水路とは違った印象を与えて楽しさを倍増させるのだろう。曲線を描く流れの内側部分は芝生の丘になっており、ここにシートでも広げて腰を据えれば、開放感もあり爽快で、流れや滝で遊ぶ子どもたちの姿も眺めることができて都合がよいのだが、暑い季節には木陰がないのが難点かもしれない。

夏の「じゃぶじゃぶ池」はもちろん水遊びする子どもたちの歓声が響く場所だが、夏以外の季節にも渓流を思わせるその造りが子どもたちの遊び心をくすぐるようだ。子どもたちは少々涼しくても水に入ってしまうものだし、訪れる際には子どもたちの着替えを一式持ってくることを忘れない方がよいだろう。流れの傍らに水道が用意されており、トイレも近くにあるので、そういった面では困ることはないだろう。
追記 上段の池と下側の流れとの間の、岩を組みあわせて造られた崖部分は、危険であるとの理由で残念ながら後に利用できなくなった。網が張られ、立ち入りができないようになっている。
「南口広場」の噴水(May 1999)
「南口広場」の中央には岩を組み合わせたオブジェのような構造物の中に噴水が設置されている。噴水の水はけっこう高くまで上がり、その飛沫は風にのって思わぬところまで届く。日差しの強い季節であれば、頬や腕に降りかかる飛沫も冷たくて気持ちよいものだが、子どもたちはそれだけでは満足できないらしい。

子どもたちはたいてい、噴水に近寄っては風向きによって飛沫がかかりそうになると歓声を挙げながら逃げる、ということを繰り返して遊んでいるのだが、逃げ遅れて濡れてしまうのも楽しいらしい。中には全身に飛沫を浴びて、すっかりびしょぬれになっている子どももいる。親にしてみれば、着替えがいくつあっても足りないといったところか。
四季の森公園は近辺の学校や幼稚園などの遠足の場所に選ばれることも少なくないようで、広い園内を走り回って遊ぶ子どもたちの姿を見かけることも多い。子どもたちは野や山を駆け回るのが大好きなものだ。

本来、子どもたちは自然の中の野や山や川で遊ぶものだったはずだ。夏休みともなれば近くの川原へ友人たちと出かけて行き、泳いだり、魚を捕ったり、川岸の崖を登って冒険を試みたりするものだった。自然環境の少なくなった現在の首都圏ではそういった場所もなく、街の暮らししか知らない子どもたちにとって慣れぬ川遊びなどは危険も多いのかもしれない。そんな子どもたちにとって、この公園の「じゃぶじゃぶ池」は川遊びのシミュレーションであるのかもしれない。

自然がしっかりと残され、四季折々の表情を楽しめるこの公園は、今や都会では貴重となったそんな「遊び場」の環境を子どもたちに与えてくれる数少ない場所のひとつだと言ってもよいのだろう。
上側の池(May 1999)