横浜線沿線散歩公園探訪
横浜市緑区寺山町
−四季の森公園−
四季の森公園の初夏
May 1999
四季の森公園の初夏
風薫る五月、陽光に新緑がきらめく季節は四季の森公園がもっとも魅力的に見える時期ではないだろうか。大型連休真っ直中の5月2日、折しも「四季の森公園祭り」が行われており、大勢の人出で賑わっていた。
「春の草原」
「春の草原」ではグループや家族連れがシートを広げて思い思いに楽しんでいる。目の前の池の上には鯉のぼりが泳ぎ、まさに初夏の休日といった雰囲気だ。「北口広場」には露店なども並んで賑やかだ。池の横の通路脇には地元の写真家のとらえた公園の写真などが展示されており、散策を楽しむ人も足を止めて見入っているようだった。
「あしはら湿原」
「あしはら湿原」では育ち始めた葦の新緑が美しい。人の背丈以上に育った夏の葦原や、秋の枯れた葦原も風情があるが、やはり新緑の季節がもっとも素晴らしい。散策路を歩くと蛙の鳴き声に包まれる。葦原の中を覗き込むと、水の中にはまだオタマジャクシの姿も見ることができた。葦原を渡る風の感触はまさに「薫風」と呼ぶに相応しい。

「あしはら湿原」は以前は水田として耕作されていたものだが、今は一面に葦の繁る湿原となっており、さまざまな水辺の生き物の生息地となっている。周辺の水路にはホタルも生息し、六月中旬にはその美しい姿が見られるという。湿原の西の散策路は未舗装の田舎道を思わせる小道で、傍らの雑木林からは野鳥の声が聞こえてくる。かつてここが水田であった頃には、きっと美しい谷戸田の風景が広がっていたことだろう。
「野外ステージ」地元町内会の人たち

「祭り」というだけあって、園内の「野外ステージ」ではさまざまなイベントが行われていた。地元寺山町の人々が協力しているようだ。「北口広場」あたりにも祭り装束に身を包んだ人たちの談笑する姿があった。その和やかな様子もまた、初夏の休日の公園のひとつの風景であるようだった。
「南口広場」
五月の初めとは言え、すでに陽気は汗ばむほどで、「南口広場」の噴水が涼しげで爽快に感じられる。高く上がる噴水のしぶきは風に乗ってけっこう遠くまで届くが、すでに充分に強い日差しの中で水の飛沫の冷たい感触が気持ちよい。子どもたちは噴水のすぐ脇まで近寄り、全身で飛沫を受けて歓声を上げている。水遊びが大好きな子どもたちにとっては、この「南口広場」の噴水もまた「じゃぶじゃぶ池」とともに格好の水遊びスポットであるようだ。
この季節の四季の森公園は、桜は終わり、花菖蒲紫陽花にはまだ早く、花が目当ての人には少々物足りないかもしれないが、瑞々しい新緑の輝きと爽やかな風の薫りはそれを補って余りあると言えるだろう。お祭りで賑わう公園も楽しいものだが、人混みを避けて連休の過ぎた週末あたりを選んでのんびりと訪れれば、自然溢れるこの公園の魅力をさらに存分に味わうことができるだろう。
四季の森公園の初夏