横浜線沿線散歩公園探訪
横浜市港北区篠原町
篠原町表谷公園
Visited in November 2015
篠原町表谷公園
横浜市港北区篠原町の最北部、新横浜駅西方の丘陵地の一角に「篠原町表谷公園」という小公園がある。面積は1000平方メートルほど、トイレも駐車場もない、近隣に暮らす人たちのための小さな公園だ。開園したは1991年(平成3年)のことらしい。

篠原町表谷公園
横浜市港北区篠原町、新横浜の西側から南側にかけては丘陵地になっている。ほとんどは住宅地だが、その中に木々の茂った緑地なども残る。その一角、篠原町の最北部に位置して「篠原町表谷公園」という小公園がある。「表谷」は「おもてやと」と読むようで、「表谷戸」と表記されたりもするようだ。この辺りの古い地名らしく、「表谷跨線橋」や「表谷戸踏切」など、公園や橋の名に残っているということなのだろう。

篠原町表谷公園
公園は丘陵地の斜面に位置し、そこに平地を造り、広場を中心とした公園を設けた形だ。公園の面積は1000平方メートルを少し超えるほど、小さな公園だ。広場には複合遊具や砂場などが設けられているが、他には特に設備はない。広場の外縁部にはさまざまな樹木が植栽されて景観に潤いを与えている。広場の中心部辺りにはシンボルツリーのようにサクラが植えられているが、今回訪れたのは11月も末、サクラはすっかり落葉し、わずかに紅葉した葉が残っているだけだった。園内南側から北側を向いて上を見上げると、隣接地の木々の向こうに新横浜プリンスホテルの高層棟の上部が見えるのも立地を象徴する風景かもしれない。公園から新横浜プリンスホテルの高層棟まで、直線距離で300メートル足らずである。

規模から行っても近隣に暮らす人たちのための公園で、特に公園周辺に建つアパートやマンションに暮らす人たちのための“共同の庭”のような性格があるのかもしれない。愛護会が存在するらしく、園内は美しく整備されて荒れた印象が全くない。利用する人たちによって大切にされているのだろう。
篠原町表谷公園