横浜線沿線散歩公園探訪
横浜市都筑区高山
高山あかしあ公園
October 2006
高山あかしあ公園
横浜市都筑区高山の住宅街に「高山あかしあ公園」という小公園がある。周辺は港北ニュータウンとして造成された住宅街で、その中に設けられた小公園なのだろう。小さな公園だがブランコやすべり台などの遊具が置かれ、近くに暮らす子どもたちの遊び場として使われているに違いない。

高山あかしあ公園
公園は、どうやら「円」あるいは「円弧」の形状をモチーフに設計されているように思える。公園中央部の広場も円形を成し、その中に置かれた砂場も円形だ。広場の一角には金属製の複合遊具が設置されているが、その遊具の一部にも「円弧」をモチーフにした形状の部分がある。公園は緩やかな斜面の当たる土地に位置しており、東が高く西に低いのだが、その東側の端には小さな展望台のようなものが設けられている。その「展望台」も円形で、螺旋を描く通路が造られている。小さな公園だが造形に於ける設計思想のようなものが窺われて楽しい。

高山あかしあ公園
その名が示すように、公園の北西端、公園北側を通る舗道脇に二本の「アカシア」の木が植えられている。この「アカシア」もやはりどうやら「ニセアカシア」のようだ。「ニセアカシア」は和名を「ハリエンジュ」というマメ科の樹木で、初夏に白い花を房状に咲かせ、その後に豆が実る。この「ニセアカシア」という樹木は明治時代の初期に「アカシア」の名で日本に導入され、成長が早く花も美しいことから街路樹や公園の樹木に多用されて一般に定着した。後になって本来の「アカシア」が日本に輸入されると混同されることが多くなり、区別するために「ニセアカシア」の名で呼ばれるようになったのだという。現在でもやはり混同されることは少なくないようで、たいていの場合、「アカシア」というと「ニセアカシア」のことを指すようだ。明治の初めに導入され、一般に親しまれてきた樹木だが、近年になって日本本来の生態系への悪影響が懸念されるようになり、外来生物法に於いて「別途総合的な検討を進める緑化植物」に指定され、防除や分布拡大抑制の必要性が述べられている。

公園内にはケヤキや桜の木も植栽されており、春から初夏にはそれぞれの樹木の花や新緑が美しいに違いない。付近の散策の際に立ち寄りたい。
高山あかしあ公園