横浜線沿線散歩公園探訪
八王子市館町
殿入中央公園
May 2000
現況と異なる内容を含んでいます
殿入中央公園
殿入中央公園は八王子市館町に1998年4月に開園した新しい公園だ。雑木林の山を一部切り開いて公園として整備したもののようで、そのため園内の高低差は大きい。場所は館町幼稚園のちょうど裏手だと説明すれば、地元の人なら把握して頂けるだろうか。地理的にあまり便利なところではなく、一番最寄りのバス停は館ケ丘団地だろう。ほとんどの人は車で来ることになると思うが、用意されている駐車場の駐車スペースは数台分で残念ながら決して充分ではない。

殿入中央公園
館町幼稚園の横の道から橋を渡ったところが公園入口だが、そこから左に入ってゆくと駐車場と幼児用の遊具などを配した広場がある。広場の最も奥の部分は「多目的広場」と名付けられた一角で、おそらくゲートボールなどが行えるように考えられているのだろう。 広場から見える風景も昔ながらの農村の雰囲気が漂っていて、町中の公園とは違って実にのどかで開放感がある。広場の入口付近、「池の沢橋」という小さな橋があるが、この橋の上が公園内でいちばん風の通りがよく、涼しかったことを付け加えておこう。

殿入中央公園
「池の沢橋」を渡って奥に進むと、横を小さな小川が流れており、谷戸の雰囲気もあってのどかだ。このあたりにもベンチが設けられていて欲しかった気がする。ここは風の通りがあまりよくないのか、夏は空気が澱んで暑いが、冬は暖かな日溜まりとなるのかもしれない。 その途中と一番奥に雑木林の山へと登る散策路が待っている。散策路は他にも入口横や駐車場前など要所にあって、それぞれが「さえずりの道」、「かたらいの道」、「こもれびの道」、「なかよしの道」などと名付けられている。

殿入中央公園
その散策路を登ると「遊具広場」と名付けられた広場に辿り着く。この「遊具広場」が殿入中央公園の中心に当たる部分と言ってよいだろう。広場といっても雑木林の山の上を平らに切り開いたもので、それほどの広さがあるわけではないが、見晴らしは良い。広場のあちこちにはベンチが置かれており、子どもたちの遊ぶ姿を眺めながらのんびりと過ごすには良い場所だろう。夏は炎天下となってしまうのがちょっと困ったところか。ところどころに木立を残して置いて欲しかった気もする。「遊具広場」の横の林の中にはベンチも置かれており、木陰を風が通り抜けて涼しい。お弁当などを広げるには良い場所だろう。特に暑い夏などは木陰に陣取りたいものだ。

殿入中央公園
「遊具広場」にはその名の通り、子どもたちのための遊具類がいくつか設置されている。中心にそびえるのは「みはらしの木」という名のネット遊具だ。登って遊ぶ人工のツリーで高さは10メートルあるということだ。内部はネットがしっかりと充分に張り巡らされており危険性は無さそうだが、決して外側には登らないようにとの注意書きがある。吊り橋は太いロープによって作られているものだ。遊ぶ目的のものなので高さがあるわけではなく恐怖心を感じることもない。「吊り橋」というより、揺れるロープの上をバランスをとって渡って遊ぶ、吊り橋の形を借りた遊具と考えた方が正しいだろう。

殿入中央公園
「遊具広場」の横から「なかよしの道」に沿う形で長い滑り台がある。おそらくこの滑り台がこの公園の最も特徴的なものだろう。全長105メートル、高低差は22メートルあるそうで、途中ループを描いたりもしていて、横から見ていてもなかなか迫力のあるものだ。滑り台の面はローラーによるものだが、実際に滑ってみた子どもの話によれば、それほどスピードは出ないそうで、小さな子どもでもそれほど心配する必要もないようだ。注意書きにもあるが、滑る際にはお尻の下に段ボールなどを敷いた方が良いということで、子ども連れで訪れる際には用意していった方が良いだろう。すでに何度も訪れているらしい家族連れはきちんと滑り台用の敷物を段ボールなどで手作りしている人が多かった。最近ではこうした滑り台用の敷物というか、「そり」のような形状のものを市販しているらしく、そのようなものを持ってきている人の姿も見かけた(頁末「追記」欄を参照)。 何度も繰り返し滑って楽しむ子どもたちの姿を見ると、この滑り台が子どもたちにとっていかに魅力的なものかがうかがえる。ループ状になった高架の部分は眺めもよく爽快な気分が味わえそうだ。

「遊具広場」からさらに奥に登っていったところにちょっとした芝生の広場があり、さらにその奥はテニスコートだ。公園入口から右手に登ってゆく道があるが、その道を辿るとテニスコートの横に出るのでテニス目的の人たちはここの道路沿いに車を停めておくようだ。テニスコートはサンドフィル型人工芝の2面で、利用に当たっては往復はがきによる予約が必要であるようだ。問い合わせはテニスコート事務所窓口へ、とのことだ。

遊具類も充実しており子どもたちも楽しめるし、雑木林には野鳥の声も聞こえて大人ものんびりとしたひとときを過ごせるだろう。周囲も静かな農村の雰囲気を残しているので、お弁当を持ってピクニック気分で訪れたい公園だ。駐車場利用時間は、8:30〜17:00(雨天時は 16:15まで)、遊具類の使用時間は「朝7時から日没まで」とのこと。
追記 園内のローラースライダーには専用のマットが用意されたようだ。持ち込んだ段ボールを使わないで欲しいとのことだ。段ボールを使用するとさまざまな支障があるのだろう。(2009年10月追記)
殿入中央公園