横浜線沿線散歩街角散歩
八王子市追分町〜高尾町
第24回八王子いちょう祭り
Visited in November 2003
いちょう祭り
久しぶりに「八王子いちょう祭り」に出かけてみた。1998年の第19回のときに出かけて以来だから五年ぶりになる。「八王子いちょう祭り」も今年(2003年)で第24回となる。市民手作りの祭りとして始まった「八王子いちょう祭り」も八王子の秋の行事としてすっかり定着した観がある。今年(2003年)は11月22日と23日の開催だったが、土曜日の22日に出かけてみた。
通行手形 中央線西八王子駅の改札の横で、いちょう祭り用の「通行手形」を販売していたので、それを買い求めて甲州街道へと向かった。「手形」には「八王子八福神」の寿老尊がデザインされている。この「通行手形」の裏面に、随所に設けられた「関所」で焼き印を貰い、それを六個以上集めて陵南公園に設けられた「代官所」で認印を受けると福引き所での福引きを行うことができるというもので、「関所オリエンテーリング」という。「関所」は全部で12カ所あり、すべての「関所」で焼き印を貰うと「パーフェクト賞」として記念品が貰えるらしいのだが、すべてを回るのはかなり距離があってなかなか難しい。

千人二関所 西八王子駅前から甲州街道へと出ると、交差点の角に「千人二」の「関所」があった。千人町二丁目だから「千人二」だ。早速「焼き印」を押して貰った。順当なルートならここから西へ進むべきかとも思うが、とりあえず少し東へ、追分方面へと進み、「千人一」の「関所」で焼き印を押して貰った。さらに東へ戻って「追分」の焼き印も欲しいところだが、今回はここから西へ向かおう。
黄葉のいちょう並木
甲州街道 まだ朝方だったが、甲州街道はすでに多くの人出で賑わっている。イチョウ並木もなかなか良い色に染まっているようだ。黄葉の進み具合は樹木によって個体差があるようで、すっかり黄金色に染まっている木もあれば、まだまだ緑色の残る木もある。全体の傾向として高尾方面に行くに従って、黄葉が進んでいるように感じられるのは例年通りだ。沿道には俄仕立てのさまざまなお店が並び、甲州街道全体が巨大なフリーマーケットと化しているような雰囲気だ。ところどころで足を止めて並べられた商品の品定めをする人の姿もある。

いちょうバザール 黄葉の美しい並木を楽しみながらのんびりと歩き、「千人三・四」、「並木一」、「並木二」と「関所」に立ち寄って焼き印を押して貰ってゆく。高尾警察署の横を過ぎると「御陵入口」の交差点が近い。高尾署横は「いちょうバザール」の会場となり、また「御陵入口」交差点の南側の陵南開館跡地も「ふるさとバザール」の会場となって賑わっている。このあたりから陵南公園にかけてが「いちょう祭り」の中心部と言っていい。「御陵入口」交差点を右(北)に折れれば陵南公園だが、じつはこの時点でまだ焼き印が五つしか集まっていないので、少し進んで「原宿」の「関所」で焼き印を貰ってから、陵南公園を目指した。
黄葉のいちょう並木
陵南公園は多くの露店が並び、ステージなども設けられて賑わっている。野球場部分も解放されて、子どもたちのための遊び場が設けられている。その他にもさまざまなコーナーが設けられ、まさに市民手作りのお祭りという感じがする。公園内をのんびりと見て回ってから「代官所」へ行き、認印を押して貰い、隣の福引き所で福引きをした。残念ながら末等だった。
いちょう祭りで賑わう陵南公園いちょう祭りで賑わう陵南公園
いちょう祭りで賑わう陵南公園いちょう祭りで賑わう陵南公園

お昼時になって簡単に昼食を済ませた頃に空が曇りがちになってしまった。そろそろ帰路を辿ろうかと思って陵南公園の西側から甲州街道に出ると、ちょうど「じょいソーラン」のパレードが行われているところで、しばらく足を止めてパレードを見た。パレードが終わってから、「御陵前」バス停で八王子駅行きのバスを待った。バスはかなり混んでいた。
通行手形 「お祭り」とは言っても、やはりメインの愉しみは黄葉に輝くイチョウ並木だ。延々と続く並木は場所によって少しずつ表情を変えて、歩いていても飽きない。「お祭り」の賑わいを感じながら歩くのも悪くないもので、お祭りの賑やかさが好きな人にはとても楽しめるものに違いない。「関所オリエンテーリング」をやってみるとさらに楽しめる。脚に自信のある人は「パーフェクト賞」を目指そう。
黄葉のいちょう並木
黄葉のいちょう並木
黄葉のいちょう並木