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八王子市久保山町
久保山町の百日紅並木
September 2006
久保山町の百日紅並木
八王子市久保山町、宇津木台と呼ばれる住宅地の中に、百日紅の並木となった通りがある。夏から初秋にかけて鮮やかな紅色の花が静かな住宅地を彩る。花の盛りの九月上旬、この百日紅の並木道を歩いた。
久保山町の百日紅並木は、久保山町一丁目から二丁目へ、ほぼ東西に延びている。西端は久保山公園の入口に当たっており、そこから東へ延び、久保山中央通りを越えて続き、北へ曲がってJR八高線小宮駅と宇津木台の中心部とを繋ぐ道路へ達している。

久保山公園
久保山公園は草はらの広場が魅力的な公園だ。広場には家族連れの姿があった。小さな子どもと若いお父さんが広場で遊び、赤ん坊を連れたお母さんがベンチで休んでいる。穏やかな公園の風景だ。広場の北側は小高い丘になっており、そこからは南への眺望が開けている。丘の上は春の桜が美しいが、今は公園全体が緑濃く、晩夏の陽射しを浴びて秋を待っている。広場の西側の隅に百日紅の木がある。花の数は少なかったが、緑に染まった公園内に夏の色彩を与えてくれている。広場の南側はテニスコートだ。テニスを楽しむ人たちの声やボールを打つ音が広場にも聞こえてくる。

百日紅並木
久保山公園の広場の北西側の出入り口の横から、百日紅並木の道路が東へ延びている。道路の北側にだけ設けられた歩道に百日紅が並木として植栽されている。今が花の盛りのようだ。長く延びた枝の先に紅の花が咲き誇り、すでに九月とは言えまだまだ強い日差しを浴びて輝いている。道は緩やかな下り坂だ。東に目をやれば住宅地の家々が低く視界に収まり、その向こうには緑地の緑が見えている。百日紅の花を楽しみながら坂を下る。すぐに久保山中央通りとの交差点だ。久保山中央通りは八王子バイパスと多摩大橋の南側とを繋ぐ道路として機能しているために交通量が少なくない。信号が変わるのを待って久保山中央通りを渡ろう。

宇津木台南公園
久保山中央通りの西側は久保山町二丁目だったが、道路を越えて東側は久保山町一丁目の町だ。まっすぐに延びる道路の左手(北側)に歩道が設けられ、百日紅の並木が続いている。少し進むと道路の右手(南側)に宇津木台南公園という小公園があった。木立に囲まれて広場があり、砂場や鉄棒、滑り台などが設置されている。住宅地の中の小規模の公園だが、緑濃い木々と初秋の青空、広場の白さとの色彩のコントラストが美しい。九月とは言え真夏を思わせるような暑いだったためか、公園内には人の姿はなく、ひっそりとしている。久保山中央通りからも少し距離があり、車の騒音も届かない。静かな時間が流れている。

百日紅並木
百日紅並木の通りへ戻って東へ進もう。並木の百日紅はほとんどが鮮やかな紅色の花を咲かせているが、希に白い花の百日紅も混じっており、景観のアクセントになっている印象だ。この百日紅並木の通りはどこかへ通り抜けるような道路ではないために交通量は少なく、ときおり地元の人の車が行き交うだけだ。のんびりとした散策が楽しめる。西へ進むと目の前に緑地が迫ってくる。それに遮られるように道路は北へ曲がる。道路に沿って曲線を描く並木の様子も美しい。北向きに曲がった道路をそのまま進むとすぐに交差点だ。八高線小宮駅と宇津木台中央部とを繋ぐ道路が東西に延び、そこへ丁字路でぶつかる形だ。百日紅並木もその交差点で終わる。
久保山町の百日紅並木は1km足らずの距離で、すぐに歩き通してしまうが、まだまだ暑さの残る季節にはその程度の散策がちょうど良い。宇津木台へはJR八王子駅北口からバス路線があるが、JR八高線小宮駅から歩いてもそれほど遠くはない。宇津木台の中央部に位置する(オリンパス前の)交差点付近にスーパーや飲食店などが建っている。ランチタイムや一休みのときに利用するのもいい。百日紅が咲き誇る夏の終わり、久保山公園や隣接する緑地などと合わせてちょっとした散策を楽しむのも素敵なひとときだ。
久保山町の百日紅並木

久保山町の百日紅並木

久保山町の百日紅並木