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町田市三輪緑山
春の三輪緑山
April 2009
春の三輪緑山
町田市三輪緑山のほぼ中央、南北に「さくら通り」という名の通りが延びている。「さくら通り」は八重桜の並木になっており、花期には通りを美しいピンク色に染める。八重桜が満開となった四月中旬、三輪緑山を歩いた。
春の三輪緑山

春の三輪緑山

春の三輪緑山

春の三輪緑山
「さくら通り」は三輪緑山の中央を貫くようにほぼ南北に伸びる。三輪緑山の町は三輪中央公園や町田三輪郵便局のある辺りが、その中央部と言って良いと思うが、そこを真っ直ぐに南北に抜けるのが「さくら通り」だ。「三輪中央公園前」交差点から南へ「三輪緑山中央」交差点を経て、さらに南へ300mほど続き、三輪さくら通り公園という小公園にぶつかって西へL字に折れて終わる。

この「さくら通り」にはカンザン(関山)、フゲンゾウ(普賢象)、イチヨウ(一葉)の三種のサトザクラが100本ほど植えられているという。濃いピンクの花を咲かせるカンザン、少し薄いピンクのフウゲンゾウ、さらに淡いピンクでほとんど白に近い花のイチヨウと、どれも八重桜としては最も一般的な品種のものだ。それぞれ区画毎に品種を分けて植えられているわけではなく、三品種が交じって並木を成しているようだ。咲き誇る八重桜並木は場所によってそのピンク色の濃淡が微妙に違い、表情が変わって飽きない。

「三輪中央公園前」交差点から「三輪緑山中央」交差点までの間では木が小さかったり、並木が疎らなところがあったりするのだが、「三輪緑山中央」交差点から南側の区間は木も大きく、見事な景観を見せる。通りはまっすぐに延びているから、例えば通りの南端部分に立って通りの延びる方向へと視線を向けると、一点透視法的に遠くの一点へ向けて収束してゆく桜並木の景観がとても美しい。

「さくら通り」はもちろん車両の通行もあるが、あまり交通量は多くなく、特に「三輪緑山中央」交差点から南の区間はどこかへ通り抜ける道路ではないため、ときおり地元の人の車が通るだけだ。のんびりと静かな散策が楽しめる。「三輪緑山中央」交差点で「さくら通り」と交差して東西に延びる道路はケヤキ並木で、この時期には新緑がとても美しい。
春の三輪緑山
「三輪中央公園前」交差点から北へ向かうと、通りはハナミズキの並木だ。ハナミズキも四月中旬から下旬、八重桜とほぼ同じ時期に花期を迎える。白いハナミズキが中心の並木で、淡い印象のハナミズキが絢爛な八重桜と対照的な姿を見せる。それほど規模の大きな並木ではないが、せっかくなら楽しんでおきたいところだ。地元の人が植えたのか、ハナミズキの根方ではチューリップが咲いていた。

春の三輪緑山
このハナミズキの並木の道は緩やかに曲がりながらわずかな勾配の坂道を上り、三輪緑山の住宅街からは離れてゆく。途中、住宅街の北端の外縁部に沿うように東へ折れてゆくと、住宅街の北側に沢谷戸自然公園がある。沢谷戸自然公園はツツジが見事だ。ツツジの花期は八重桜より少し遅いが、うまく時期が合えば沢谷戸自然公園のツツジも同時に楽しめる。今回訪れたときには白いツツジはまだ咲いていなかったものの、紅いツツジが咲き揃い、公園の斜面を彩っていた。また園内の藤棚ではそろそろ藤が咲き始めている。今年(2008年)は花々の開花が早いようだ。

沢谷戸自然公園へと向かわずにハナミズキの並木道をそのまま北へ辿ればやがて熊野神社の横を通り、今度は下り坂になって高蔵寺前を通って鶴見川へと出る。高蔵寺はシャクナゲの名所として知られており、シャクナゲの花期も同じ頃だ。時間に余裕があれば併せて訪ねておきたい。
春の三輪緑山春の三輪緑山
三輪緑山は基本的に住宅街で、時間貸駐車場などは見あたらない。訪れる時には小田急線鶴川駅からバスを利用しなくてはならない。また地元の人たちのためのスーパーなどはあるが、飲食店などはほとんどないようだ。食事は鶴川駅周辺の飲食店を利用するのがよさそうだ。お弁当を持参して沢谷戸自然公園でアウトドアランチを楽しむのもいいかもしれない。住宅地だから行楽感覚で訪れるには不向きだが、真っ直ぐに延びる八重桜並木の見事さは遠方から訪れても後悔しないものだと言っていい。
春の三輪緑山