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町田市小山田桜台
春の小山田桜台
April 2010
春の小山田桜台
町田市の北西部に「小山田桜台」という街がある。上小山田町、下小山田町、常盤町に隣接しているが、もともとはそれらに跨る丘陵地だったところで、造成されて住宅地となり、1984年(昭和59年)に「小山田桜台」が新設されたものだ。その小山田桜台の住宅地の中心部をUの字形に巡る道路が八重桜の並木で、四月の中旬から下旬にかけてたいへんに美しい景観となる。八重桜が満開の四月下旬、小山田桜台を歩いた。
桜美林高校横の交差点から北へ延び、下小山田町へ抜ける道路がある。「桜台通り」という愛称が付けられている。この「桜台通り」を桜美林高校側から北へ辿ると尾根緑道の下を抜けた先の西側に美しい住宅地が広がっている。それが「小山田桜台」の町だ。

春の小山田桜台

春の小山田桜台

春の小山田桜台

春の小山田桜台

春の小山田桜台
「桜台通り」には小山田桜台の町へ入り込む道路との交差点がふたつ並んでいる。南側に「小山田桜台一丁目」交差点、そのすぐ北側に「小山田桜台入口」交差点、どちらも丁字路の交差点で、交差する道路は西側の小山田桜台の町の中へと延びている。このふたつの交差点から延びる道路は、実は同じ道路で、どちらかの交差点から入ってゆくと小山田桜台の町の中をほぼUの字の形を描いて一巡りし、もう一方の交差点に出てくる。この道路が八重桜並木になっている。「八重咲通り」の愛称もあるようだ。

そもそも小山田桜台の町には桜が数多く植えられている。町づくりに於ける方針だったようで、「小山田桜台」という町の名にもそれが表れている。「八重咲通り」沿いには小山田桜台に植えられている桜を記した案内板が設けられている。それによれば50種1100本の桜が植えられているとのことで、「小山田千本櫻」と名付けられている。案内板にはどこに何の品種の桜が植えられているのかを記した地図が記されている。それを手がかりに桜の時期に小山田桜台を散策してみるのも楽しいに違いない。

訪れたのは四月の下旬、すでに遅咲きの桜の花期となり、「八重咲通り」を美しい八重桜が彩っている。植えられているのはカンザンとフゲンゾウのようだ。濃いピンクで絢爛に咲くのはカンザン、やや淡いピンクで爽やかな印象なのはフゲンゾウだ。ところどころで少し途切れたりはするものの、八重桜の並木は「八重咲通り」の全区間に渡って続く。「桜台通り」に近い辺りでは道が真っ直ぐで、「桜台通り」側から見ると遠近法的に遠くの一点へ収束してゆく八重桜並木が美しい。西側の部分では道は緩やかに弧を描き、並木もそれに沿って優美な曲線を描いて続く。その様子もとても美しい。道は平坦ではなく、ほんの少し起伏を伴っており、その起伏と道の曲がりとが重なったところではとくに美しい。

八重桜の並木道というのは決して珍しいものではないが、小山田桜台の八重桜並木はその中でも屈指の美しさと言っていいのではないか。町の佇まいそのものが美しいから、八重桜並木がさらに美しく感じるのかもしれない。八重桜並木の道は基本的に小山田桜台の町の中をぐるっと巡るだけだから通り抜ける車もなく、小山田桜台に暮らす人の車とバスがときおり通り過ぎるだけだから、歩いていても喧噪感を感じることがなく、のんびりとした春の空気を感じながらの散策を楽しめるのもいい。道沿いには谷戸池公園小山田桜台児童公園といった公園が点在している。そうした公園や緑地に立ち寄りつつ散策を楽しむのがお薦めだ。
小山田桜台は住宅地だ。行楽地的性格はまったくない。当然のことながら来訪者用の駐車場などはなく、訪れるにはバスを利用しなくてはならない。町田バスセンターや横浜線淵野辺駅から小山田桜台行きのバス路線があるからそれを利用するといい。繰り返すが小山田桜台は住宅地だ。散策を楽しむときには地元の人の迷惑にならないよう、くれぐれも注意したい。

小山田桜台の南側は尾根緑道に隣接している。尾根緑道は桜の名所として知られ、さまざまな品種の桜が植えられている。足を延ばしてみれば遅咲きの桜を楽しめるかもしれない。
春の小山田桜台