細田川河口の鉄橋を最後に海岸を離れた日南線は、国道220号と併走するように西へ向かう。やがてその両者に南郷川が沿い、南郷川をさかのぼるように榎原方面の山間部へと辿っている。国道220号と日南線が寄り添うように山間部へと入ってゆく、ちょうどその入口に当たる辺りに谷之口駅がある。「谷之口」はこの辺りの小字名で、その地理的特徴を象徴している。Read More
日南市街からさらに国道220号を南下し、大堂津を過ぎて細田川に架かる橋を渡って河口側へと折れ、虚空蔵島の脇を抜けると目井津の町だ。目井津は目井津港を抱える漁業の町だ。目井津港はカツオ一本釣りとマグロ延縄漁の漁獲量では県内有数の漁港で、宮崎県南地域の漁業を支えている。近年では「港の駅めいつ」が人気を集め、観光客も多く訪れる。...Read More
国道448号を南下し、都井岬も近い大納地区にさしかかると美しい入り江が眼前に広がる。「恋ヶ浦」という。尾根で隔てられた南側に位置する宮ノ浦の集落に、昔、鳥羽上皇が上陸したという伝説があり、その鳥羽上皇が丘の上から都を恋しがったというので「恋ヶ浦」と呼ばれるようになったという。そのロマンティックな名はとても印象的で、昔から地元ではよく知られていたものだった。...Read More