横浜線沿線散歩公園探訪
相模原市弥栄
淵野辺公園
Visited in May 2000
淵野辺公園
相模原市弥栄の淵野辺公園は規模も大きく、15ヘクタールほどの面積の園内には野球場やテニスコートなども併設して多くの市民に利用されている。公園は起伏のない平坦な立地で、相模原球場や少年野球用の「ひばり球場」、テニスコート、さらに夏はプール、冬はスケート場として利用される「銀河アリーナ」などを抱え、公園外周部はジョギングコースが取り巻いており、スポーツを楽しむ人たちのための公園といった趣だ。

銀河アリーナ
公園の南側を通る「銀河東通り」に面して公園のメインエントランスが設けられており、広く開放感に溢れた「中央広場」が置かれている。その周囲に各種のスポーツ施設などが置かれているが、目の前に見える「銀河アリーナ」の建物の意匠が面白い。西側から建物を見ると何かの「顔」のように見えるのだが、この建物自体がカブトムシを象って設計されており、西側に面した部分がまさに「顔」にあたり、横に設けられた階段が「脚」に相当するのだという。「銀河アリーナ」は夏にはプール、冬にはスケート場として使用される施設で、トレーニングジムなども置かれている。貸し切りでの使用も可能であるらしく、時折競技会などのイベントに使用されることもあるようだ。

芝生広場
公園でのんびりとしたひとときを過ごしたいという人や、子ども連れの人たちには「中央広場」の東、「芝生広場」や「樹林広場」などのある一角がお勧めだ。「芝生広場」は文字通り何もない芝生の広場で、地形のためなのか、それほど開放感に溢れているとは言い難いのが難点だが、のんびりとした雰囲気は魅力だ。中ほどには木立があって、木陰ではシートを広げてくつろぐ人たちの姿があったりする。

遊具
「芝生広場」のさらに東側には「樹林広場」と名付けられた一角があり、「樹林」というほどではないにしても木立に囲まれた静かな場所だ。木漏れ日も美しく、のんびりと散策を楽しんだり、設置されたベンチでくつろぐ人の姿も多い。この一角には子ども向けの遊具がいろいろと置かれており、汽車や舟の形をした木製遊具などで遊ぶ子どもたちの歓声が聞こえている。中に「風の子砦」と名付けられた大型の遊具がある。滑り台なども組み合わせてフィールドアスレチック風に造られたもので、その名の通り「砦」を思わせる姿が印象的だ。遊具の頂上部分はけっこうな高さがあり、小さな子どもたちの冒険心をくすぐるのかもしれない。 「樹林広場」の横に「つどいの森」という名の一角がある。昭和63年の「かながわ都市緑化相模原フェア」の開催を記念し、神奈川県、および県内の市町村の木を植裁し造成したものだと案内板に記されている。東屋も設けられているのだが、何となく落ち着かないのが残念だ。

広い公園はやはりスポーツ施設の充実に主眼が置かれているようで、休日の行楽といった目的の公園ではないと言っていいだろう。芝生の広場や「樹林広場」なども付近に暮らす人たちの日常のくつろぎの場としては充分と思えるが、それ以上ではない。駐車場は園内に二ヶ所、さらに公園から少々離れた場所にも設けられており、駐車スペースは充分だが、普段から利用する人は多く、野球場や「銀河アリーナ」などで競技会などが行われる場合には決して充分ではないだろう。
淵野辺公園