相模原市鹿沼台
−鹿沼公園−
桜咲く鹿沼公園
Visited in April 2001
春の鹿沼公園はまさに「桜の名所」と言ってよいだろう。桜の木も大きく育ったものがほとんどで、桜の時期には公園内が桜で染められたような印象になり、その景観は見事なものだ。普段から訪れる人の多い公園だが、この時期はお花見の人たちでさらに賑わいを見せている。
桜の時期に鹿沼公園を訪れると、公園全体が桜で覆われているような印象を受ける。淵野辺駅側の入口の周辺から駐車場の周囲にかけて桜が咲き誇り、来園者を出迎えてくれるのだ。公園の中央部には池があるが、その池の周辺の桜も見事で、池の東側を辿る散策路などは桜のトンネルといったところだ。池に架かる橋の周辺は特に桜が美しく、池の水面に張り出すように枝を広げた桜の様子が素晴らしい。池越しに見る景観は、池と桜の取り合わせの何とも言えない風情がいい。
野球場の西側の舗道も桜並木が素晴らしい。その傍らには湿性植物の育つ浅い池のある広場があるが、その広場も桜に包まれ、そのほどよい閉塞感が春の日のくつろぎのひとときには好適だ。広場の隅ではシートを広げてのんびりとお花見を楽しむ人たちの姿も多い。公園東側部分の遊具の広場や交通公園では子どもたちが遊んでいる。親に連れられた小さな子どもたちに混じって、春休みの小学生の姿もある。子どもたちは桜より遊びの方に夢中のようだが、桜の咲く中で子どもたちを遊ばせながらのひとときは親にとっても心安らぐ春の日の過ごし方ではないかと思える。
この時期の鹿沼公園は園内のどこにいても美しい桜が視界に収まっている。近所の人にはもちろん絶好のお花見ポイントに違いないが、少々遠方から足を伸ばして訪れても充分に楽しめるのではないかと思える。駐車場はやはり満車状態が多く、車で訪れる際には充分に時間の余裕が必要だ。淵野辺駅から近いので横浜線を使って訪れるのがお薦めだ。駅前にはファミリーレストランなどもあって食事には困らないが、やはりお弁当を持参して桜の下でのランチがいい。お弁当を作る時間の無かった人は駅前のお店で調達してもよいだろう。