町田市小山町
三ッ目山西公園
Visited in June 2012
町田市小山町の西端近く、境川を南に見下ろす丘の上に三ッ目山西公園という小公園がある。この公園の東方の丘が昔から「三ッ目山」と呼ばれていたらしく、この公園の名称もそこに由来するのだろう。面積は1400u足らずの、小さな公園だ。
橋本駅の北口から真っ直ぐに北へ向かって「久保ヶ谷戸通り」という道路が延びている。「久保ヶ谷戸通り」は境川を越え、町田街道と交差し、その北で「「久保ヶ谷戸トンネル」というトンネルをくぐる。そのトンネルの上側、少し西寄りに、この三ッ目山西公園は位置している。境川の北側に横たわる丘陵地帯の端という立地で、公園から南に目を向けると眼下には境川河畔の町並みが広がり、その向こうに橋本駅周辺に林立する高層マンションの姿も見える。さらにその向こうには遠い山々の稜線がシルエットになって霞んでいる。なかなか壮観な眺めだ。
公園は“円”を基本にしたデザインで造られているようで、中央部に円形の広場があり、その中央部に複合遊具が設置されている。その横にも円形の広場があり、そちらには円形の砂場が設けられている。脇の方には狭いながらも草はらになったスペースもある。園内には適度に起伏があって柔らかな表情があり、開放感を失わない程度に木々が植栽されて景観に潤いを与えている。小さいながらも丁寧に造られた公園だという印象がある。
公園の立地の点でも規模の点でも、近隣に暮らす人たちのための公園と言っていい。公園の北側には整然と造成された住宅街があり、その住宅街に暮らす人たちのための憩いの場として、特に子どもたちの日常的な遊び場としての役割を担っているのだろう。敢えてこの公園を目指して訪れたくなるような特徴があるわけではないが、近くを散策する機会があれば立ち寄ってみるのも悪くない。丘上の開放感の中、眺望を楽しみながらの一休みもよいものだ。