多摩市落合
落合南公園
Visited in November 1999
落合三丁目の住宅街の中の公園で、性格としてもあくまで付近住民のためのものと言えるだろう。ほぼ南北に長い長方形の形の公園は「子供遊具広場」、「休憩散策広場」、「自由広場」と名付けられた広場によって構成されている。
「子供遊具広場」は砂場などのある小さな子供たちのための一角で、近所の人たちと思える子供連れのお母さんたちで賑わっていた。若いお母さんたちの社交場的な性格を兼ねた子どもの遊び場として、街にとけ込んだ小さな公園ではよく見かけるものだ。トイレもこの一角にある。
この「休憩散策広場」の北側に「修景所」という場所がある。公園の西側は斜面となってバス通りを見下ろすように視界が開けているのだが、この「修景所」はいわゆる展望台で、石造りの円形のスペースは公園内の他の場所とは違った印象の意匠だ。傍らに植えられたモミジが赤く色づいて美しかった。新緑の時期や紅葉の時期など、ここで多摩ニュータウンの景色でも眺めながらのんびりと過ごすのも良いものかもしれない。
「自由広場」は公園の北側のほぼ半分を占める広場で、周囲を木立と散策路が取り巻いている。広場には何も置かれてはおらず、文字通りの広場だ。普段は閑散としているようだが、休日ともなれば子どもたちの走り回る姿が見られるのかもしれない。
「子供遊具広場」に植えられたイチョウの木はまだそれほど大きくはないが、美しい黄色に染まっていたのが印象的だった。公園内には「休憩散策広場」や「修景所」などをはじめとしてモミジの木も何本か植えられており、この季節、公園全体が美しく色づいているようだった。