町田市真光寺
真光寺公園
Visited in April 2009
町田市の北東端、真光寺二丁目に「真光寺公園」という公園がある。南側には真光寺一丁目の住宅街が広がり、北側は川崎市との都県境に接している。この付近は以前は里山風景の残る真光寺町の一部だったが、近年になって宅地化が進み、整然とした住宅街に姿を変えている。
真光寺公園は草はらの広場と斜面を中心に構成された公園で、北側から東側にかけては都県境の尾根沿いに鬱蒼とした林が横たわっている。公園内は北側が高く、南側が低い。北側の高所となったところには四阿のある展望所が設けられている。展望所から南に眼を向けると眼下には公園のほぼ全景と、その向こうに真光寺一丁目の住宅街を、さらにその先には鶴川方面の景観を眺望する。風に吹かれながらその景色を眺めるのはなかなか爽快な気分だ。
その展望所を頂点として、すり鉢を逆さにしたような形状で南側へ草はらの斜面が降りている。斜面の南側には取り巻くように草はらの広場がある。広場は周囲を木々に囲まれているために、適度な“包まれ感”があり、しかし充分に開放感にも富んでいる。ところどころに植栽された樹木がほどよく木陰を落としており、シートを広げてピクニック感覚で楽しむのに良いところだ。
公園の北東側の端には尾根筋の林を背負って小さな広場があり、傍らにトイレが設置されている。こちらの広場は草はらではなく、平坦な地面だ。公園内で最も奥まった場所だからか、普段は人の姿の少ない一角だが、それがかえって静かで落ち着いた空気感を漂わせている。広場横には木製のテーブルも設置されているから静かにのんびりと過ごすの好適な場所かもしれない。
公園の南東側には池がある。農耕用の水源だったものだろうか。山間にひっそりと沈むような佇まいは、一般的な都市公園に修景目的で造られた池とはまったく趣が違う。池の岸辺には四阿が置かれており、池とその背後の樹林とをゆっくりと眺めることができる。特筆するほど景観の美しい池というわけではないが、やはり木々と池とが織りなす風景というものは良いものだ。この池の横手に設けられた公園入口がメインのエントランスという位置づけだろう。
公園南西側の端には駐車場と管理事務所が置かれており、その付近に小さな子どもたちのための遊具を置いた小広場がある。遊具はブランコと砂場、滑り台、複合遊具などで、特筆するほど充実しているわけではないが、近くに暮らす小さな子どもたちの日常的な遊び場としては充分にその役割を果たしてくれるだろう。四、五歳以上の子どもたちには草はらの斜面や広場が何よりの遊び場に違いない。
真光寺公園はそれほど広大な公園ではないが、木々に包まれた緑濃い佇まいが魅力だ。家族連れでピクニック感覚で訪れても充分に楽しめるだろう。尾根筋の樹林を背負い、草はらの広場や随所に植栽された樹木が緑濃い風景を織りなし、ところどころに建てられた四阿がアクセントを添える。“風景”としてもなかなか美しい。北側の展望所からさらに北へ、木々の間に伸びる小径を辿ってゆくと尾根筋に残る緑地へと入って行ける。少し足を延ばして尾根道散策を楽しむのも一興だ。
公園近くのバス折り返し場脇にドリンクの自動販売機が置かれていたが、他にお店などはなく、訪れるときにはお弁当持参がお勧めだ。立地の点でも車での来訪が便利だが、駐車場に余裕がないのが残念だ。本来は数台分の駐車スペースしかないのだが、さすがにそれでは足りないとの判断があったようで、車路脇などに増設スペースを設けてあり、全体で十数台分の駐車スペースが確保してある。バスで訪れるなら小田急線鶴川駅から真光寺公園行きのバス路線を利用するといい。終点の「真光寺公園」バス停が公園のすぐ近くだ。
公園近くのバス折り返し場脇にドリンクの自動販売機が置かれていたが、他にお店などはなく、訪れるときにはお弁当持参がお勧めだ。立地の点でも車での来訪が便利だが、駐車場に余裕がないのが残念だ。本来は数台分の駐車スペースしかないのだが、さすがにそれでは足りないとの判断があったようで、車路脇などに増設スペースを設けてあり、全体で十数台分の駐車スペースが確保してある。バスで訪れるなら小田急線鶴川駅から真光寺公園行きのバス路線を利用するといい。終点の「真光寺公園」バス停が公園のすぐ近くだ。