横浜市鶴見区東寺尾
白幡公園
Visited in May 2003
横浜市鶴見区の西南部、神奈川区との境に近い東寺尾二丁目に「白幡公園」がある。公園は基本的に雑木林の丘をそのまま利用して造られたもののようで、丘の頂上部には白幡神社が鎮座している。神社とその周辺の「鎮守の森」をそのまま公園として整備、保全したものなのだろう。
周辺は住宅の並ぶ市街地で道路の交通量も少なくはないが、公園内は木立に囲まれて町の喧噪からは隔てられた印象がある。林の中を散策路が辿り、木洩れ日の中をのんびりと散策が楽しめる。二、三カ所に広場が設けられ、ベンチも置かれているから、ひととき腰を下ろして野鳥の声に耳を傾けるのも一興だ。
周辺は住宅の並ぶ市街地で道路の交通量も少なくはないが、公園内は木立に囲まれて町の喧噪からは隔てられた印象がある。林の中を散策路が辿り、木洩れ日の中をのんびりと散策が楽しめる。二、三カ所に広場が設けられ、ベンチも置かれているから、ひととき腰を下ろして野鳥の声に耳を傾けるのも一興だ。
白幡神社は、詳細な御由緒を知らないが、1435年(永享7年)の勧請、足利尊氏を祀った寺尾四ヶ村の鎮守であったらしい。狛犬は鶴見の石工「飯島吉六」によるもので、明治19年の作という。阿像の狛犬が授乳しているのがちょっと珍しいものかもしれない。深い木立に囲まれた境内は、まさに「鎮守の森」の様相で、落ち着いて凛とした空気を保っている。
神社脇には滑り台やブランコなどの遊具が置かれた広場があるが、訪れた時には子どもたちの遊ぶ姿はなかった。小さな子どもたちにとっては、広場の遊具より丘の北側の斜面に立つ「こどもログハウス ピッコロ」が魅力的なものだろう。このログハウスはネット遊具や滑り台などのさまざまな遊具を室内に用意し、子どもたちの遊び場として解放されているものだ。訪れた時にも子どもたちの遊ぶ声が中から聞こえてきた。ログハウスの北側には広場があり、その広場から見上げると木立の中に立つログハウスの姿が避暑地の高原の山小屋のようで楽しい。
これといった特徴のある公園ではないが、地元に暮らす人にとっては深い木立の丘は散歩コースとして魅力的なものであるだろうし、小さな子どものいる家族にとってはログハウスは見逃せない施設だろう。社寺を訪ねることの好きな人や狛犬に興味ある人であれば、白幡神社に立ち寄りたいところだ。公園の西には「入江川せせらぎ緑道」が近く、併せて訪ねると散策も楽しい。