町田市つくし野
つくし野貝がら児童公園
Visited in November 2017
町田市つくし野の町の南東部、つくし野一丁目のほぼ中央部に「つくし野貝がら児童公園」という小公園が設けられている。木々に囲まれた広場を中心にした構成の小さな公園だが、その名が示すとおり、「貝殻」の形状をした遊具が特徴の公園だ。
公園は面積2000平方メートルをわずかに超える程度で、住宅地の中に設けられた小公園として一般的な規模だろう。「児童公園」と名にある通り、近隣の子どもたちの遊び場の役割を担う公園だと言っていい。公園は広場を中心に構成され、斜面の立地を活かして南側には段差を設けて花壇などが置かれている。
特徴的なのは、広場に置かれた遊具だ。中心に支柱を立て、その回りを螺旋になって滑り台が降りる形のコンクリート製遊具なのだが、それが巻き貝の「貝殻」の形をしている。薄いピンクに塗られた巻き貝形の遊具は、ひとつのオブジェのような存在感を放っていると言ってもいい。その名が示すように、この公園の象徴のような存在の遊具である。
広場の中央付近には公園のシンボルツリーのように大きなケヤキが枝を広げている。広場の外縁部にもさまざまな樹木が植栽され、園内は潤いのある景観だ。公園横の坂道は桜並木で、園内にも桜の木は多く、春には美しい景色を見せてくれる。
つくし野貝がら児童公園は近所に暮らす人たちのための憩いの場、特に子どもたちのための遊び場としての公園で、遠方から訪ねたくなるような特徴があるわけではないが、公園マニア、公園遊具マニアの人なら巻き貝の形をした遊具を見るだけでも訪ねる価値があるかもしれない。桜の季節ならつくし野の町で花見散歩を楽しむ際に立ち寄るのもお勧めだ。