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日野市新井
浅川ふれあい橋
Visited in May 2008
浅川ふれあい橋
京王線高幡不動駅の北方、浅川に「ふれあい橋」という人道橋が架かっている。「ふれあい橋」というのは愛称で、正式には「万願寺歩道橋」といい、1991年(平成3年)に完成開通したものだ。「ふれあい橋」下の浅川河岸は親水広場として整備されており、初夏から夏にかけて川遊びの人たちで賑わう。五月の上旬、「ふれあい橋」周辺を歩いてみた。
京王線高幡不動駅を北に出て若宮神社の横を抜けて潤徳小学校の脇を過ぎると、小学校の裏手に小川に沿った緑道が延びている。向島用水親水路といい、かつての農業用水路を整備したものという。この向島用水親水路を左へ折れて進むとすぐに浅川の河岸に出る。河岸の堤防に上って東に目をやると美しい意匠の「ふれあい橋」が見える。

浅川ふれあい橋
「ふれあい橋」周辺は浅川の河畔だけあって周囲に視界が開けて開放感に富んでいる。上流側に目をやれば河畔の町並みの向こうには遙かな山並みがシルエットで見える。天候に恵まれれば、その向こうに富士山の姿を見ることもできるらしい。特に夕景は素晴らしいという。

「ふれあい橋」下の浅川右岸は親水広場として整備されており、川遊びも楽しめる。浅川はもちろん「清流」というわけではないが、水は澄んでおり、汚い印象はまったくない。訪れたのは五月の始め、連休最終日とあって家族連れの姿も多く、初夏の陽気に誘われて子どもたちは水遊びに興じている。

浅川ふれあい橋
「ふれあい橋」はその美しい姿のためか、テレビドラマなどのロケ地として使われることがある。最近のもので有名なところでは2006年10月から12月まで日本テレビ系で放送された「14才の母」だろうか。「14才の母」は志田未来演じる主人公の中学二年生、一ノ瀬未希が恋人との間に子どもができ、さまざまな困難に直面する様子を描いたドラマだった。そのオープニングシーン、一ノ瀬未希とその恋人の桐野智志(三浦春馬が演じていた)が川に落ちるシーンのロケが、この「ふれあい橋」で行われている。

「ふれあい橋」の辺りは幹線道路からも電車の線路からも距離があり、街の喧噪を忘れてのんびりとしたひとときを過ごすことができる。浅川の流れと休日を楽しむ家族連れの姿を眺めながら初夏のひとときを過ごした後は、向島用水親水路を一巡りして帰路を辿ることにしよう。
「ふれあい橋」周辺は河畔の風情が爽快で、やはり初夏から夏にかけてがお薦めの季節だ。高幡不動駅前のお店でテイクアウトの食事を調達し、河岸でのアウトドアランチを楽しむのもいい。「ふれあい橋」を渡って左岸側へと歩を進めれば大木島自然公園も近く、のんびりと周辺を散策するのも楽しい。京王線高幡不動駅や多摩都市モノレール高幡不動駅から「ふれあい橋」まで徒歩で15分ほどだろうか。
浅川ふれあい橋
浅川ふれあい橋