横浜線沿線散歩公園探訪
八王子市下柚木〜松木
富士見台公園
April 2002
富士見台公園
八王子市の柚木地区、「多摩ニュータウン」として整備された地域の一角にこの富士見台公園がある。丘陵部の北斜面に元来の地形の起伏を利用して造られた公園で、付近住民の憩いの場としての典型的な都市公園とも言えるが、町中の喧噪から離れた静かな印象を持っている。「中央広場」や「ピクニック広場」、「史跡広場」などから構成される園内は東西に長く、なかなかの広さだ。周囲の眺望も良く開放感溢れる雰囲気は天気の良い休日に家族やグループでお弁当を持って出かけるのに最適な公園だと言ってよいだろう。
「中央広場」は園内では高所にあたり、北側への眺望が開けて開放感漂うところだ。広場は地形の起伏を利用して段差が設けられており、その段差を利用して水の流れも造られ、夏は水の表情が涼しげだ。下段にあたる部分は噴水を囲む円形の広場で、噴水の周囲にベンチが置かれている。ベンチではのんびりと読書をしたり散歩の途中で一休みする人の姿をよく見かける。噴水と水の流れは夏の子どもたちの水遊びの場所に良さそうなのだが、残念ながら「水が消毒されていないため、入らないで下さい」との旨の注意書きがある。

「ピクニック広場」
「中央広場」から西側へ通路を降りて行くと、「ピクニック広場」と名付けられた芝生の広場だ。ところどころに木立のある芝生の広場はきれいに整備されていて歩いてみるだけでも気分がよい。その名の通り、ピクニック気分でお弁当を広げるには最適の場所で、陽気の良い日のお昼時であれば平日であっても必ずと言ってよいほどシートを広げてくつろぐ人たちの姿を見つけることができる。ときおり、付近の幼稚園などの遠足と思われる子どもたちが歓声をあげて走り回る姿を見ることもある。休日ともなればグループや家族連れなどで賑わい、道具を持ち込んでバーベキューを楽しむ人たちも少なくない。

斜面で滑って遊ぶ子どもたち
「ピクニック広場」から通路を挟んで北に向かって登りの斜面となっているが、この部分は芝生のスロープとなっており、これがおそらくこの公園の最も特徴的なものだろう。この斜面はかなりの勾配を持っている部分もあり、そこでは子どもたちが段ボールをお尻の下に敷いたり、プラスティック製の「ソリ」などを使って滑り降りて遊ぶ姿をよく見かける。「ピクニック広場」には遊具施設なども設置されており、子どもたちの遊び場としても魅力的な公園であるようだ。

「展望台」
その斜面を登り切ったところの園内でも高所にあたる部分に「展望台」が設けられている。円柱形の「塔」のような構造の展望台で、頂上部まで登ると爽快な気分が味わえる。天候に恵まれれば、公園の名の通り、遠く山並みの向こうに富士山の頂上部分の姿を見ることができる。いつだったか、この展望台の上部に携帯用の椅子やお弁当などを持ち込み、トランシーバーで誰かと何やら連絡を取り合いながらノートを片手に双眼鏡を覗く人の姿を見たことがあった。野鳥の調査をしていたようであった。その人の双眼鏡の行方をこちらも追ってみたが、鳥の観察に慣れていない身で、さらに肉眼ではうまく鳥の姿を見つけることはできなかった。

展望台の横には木立の中に東屋なども設置されていて、「ピクニック広場」の様子を眼下に眺めながらのんびりとしたひとときを過ごすことができる。眺めも良く、夏は木立を抜ける風も涼やかでお勧めの場所だ。

東側には「史跡広場」という広場があり、平安時代の住居を復元したという東屋があるが、それほど資料性の高いものではないようだ。この「史跡広場」は桜の林で、四月上旬の桜の開花シーズンには大勢のお花見客で賑わう。桜の季節が終われば落ち着いた印象に変わり、「ピクニック広場」の方の開放感溢れる雰囲気とはまた違ったしっとりとした趣の散策が楽しめる。
富士見台公園
トイレは「ピクニック広場」と「史跡広場」に設置してある。当然のことながら公園内に売店などはなく、近くにお店もないので、のんびりと過ごすのならお弁当持参が良いだろう。駐車場は「ピクニック広場」のすぐ北側に用意してあるが初めての人は少々場所がわかりづらいかもしれない。由木中学校の裏になるので予め手持ちの地図で確認しておいた方が良い。駐車場は二十数台分の駐車スペースが用意してあるが、公園の規模と比較すれば充分とは言えず、花見や初夏の行楽シーズンなどの休日には満車になりやすい。駐車場の利用時間は4月〜10月が9:00〜16:30、11月〜3月が9:00〜15:50となっている。
富士見台公園