横浜線沿線散歩公園探訪
多摩市聖ヶ丘
馬引沢南公園
April 2014
馬引沢南公園
多摩市聖ヶ丘の南端に馬引沢南公園という公園がある。所在地の住所は聖ヶ丘だが、公園の名が示すように「馬引沢」というのがこの辺りの古くからの地名だったのだろう(北西の方角には「馬引沢」という名の町名もある)。公園は多摩丘陵の尾根に位置しており、公園の地形にもその様子を見ることができる。公園の南側には丘陵を切り通しで抜けるような形で広い道路が通って尾根幹線と多摩ニュータウン通りの諏訪下橋あたりとを繋いでおり、その道路を挟んで多摩東公園が隣接している。
馬引沢南公園
公園の南側部分は小高い丘で、桜の木立に囲まれた芝生の広場になっている。夏は木立の葉が茂って見通しが利かないが、葉の落ちる晩秋から早春にかけては視界が開けてこの丘からの見晴らしはよく、丘の西側のベンチに座って馬引沢方面の景観をのんびりと眺める人の姿を見ることもある。桜は開花の季節の景観が見事で、お花見の穴場といったところだろう。丘の中ほどには遅咲きの八重桜も何本か植えられており、ソメイヨシノの花期が終わった後の公園を彩る。訪れたときにはすでに盛りを過ぎていたが、少しばかり八重桜の花を愉しむことができた。

馬引沢南公園
丘の一角に土俵があるのが目を引く。四阿のような屋根を設けて、その下に相撲の土俵が設置されている。「馬引沢南公園相撲場」という多摩市の屋外運動施設のひとつである。普段は何のためにあるのかさえわからない印象だが、この土俵を使っての相撲大会のような催しも行われているらしい。多摩市の担当部署へ申し込めば利用できるようだ。今回訪れた時には子どもたちが遊んでいた。おそらく近くの保育園の子どもたちが散歩に来ていたのだろう。

馬引沢南公園
公園の北側部分には雑木林の斜面に隔てられて平地となった広場がある。南側が丘になっていて木々が茂っているためか、広場は少しばかり閉鎖的な印象もあるが、新緑の季節には瑞々しい若葉に包まれたような感覚が味わえる。広場の隅には花壇があり、普段から整備の手が行き届いているらしく、季節の花々が美しく咲いていた。広場の片隅には滑り台も置かれていたが、子どもたちの遊び場としては少し物足りないかもしれない。

馬引沢南公園
公園の西側には南北に「聖ヶ丘遊歩道」が通っており、南へは「剣橋」によって道路を跨いで多摩東公園へ繋いでいる。北へは聖ヶ丘の住宅街を抜けて遊歩道が続く。「聖ヶ丘遊歩道」に面した部分が公園のメインエントランスと考えていいのだろう。半円形の広場が設けられ、弧を描いてパーゴラが置かれている。パーゴラは藤棚を兼ねており、訪れたときにはすでに花を咲かせていた。
これといった特徴のある公園ではないのだが、丘を囲む桜の木立の四季の表情がいい。桜の花が咲き揃う春の景観ももちろん見事なものだが、夏の葉の茂った桜の木陰もいいし、葉の落ちた冬の木立の間からの見晴らしも悪くない。近所に暮らす人にとっては日常的な散策の場所として親しまれているのだろう。トイレは北西側の角にある。この公園には駐車場はないが、公園利用者は多摩東公園の駐車場を利用してもかまわないようだ。
馬引沢南公園

馬引沢南公園