横浜線沿線散歩公園探訪
日野市富士町
まつり塚公園
April 2015
まつり塚公園
JR中央線豊田駅の西、富士電機の敷地の西側にビバヒルズというマンションが建っているが、その西側の一角に「まつり塚公園」という小公園が設けられている。遊具を設置した広場と緑地スペースから構成された小さな公園だ。
まつり塚公園

まつり塚公園
ビバヒルズの建つ場所は、かつては富士電機の敷地内だった。住所の「富士町」がそれを物語っている。ビバヒルズが完成し、入居が始まったのは2005年(平成17年)のことだ。「まつり塚公園」は、ビバヒルズ建設に伴って設けられた公園、緑地なのだろう。

「まつり塚公園」という名が特徴的だが、これは公園から200mほど東の、富士電機敷地内に位置する日野市指定史跡の「まつり塚」に由来している。公園には「まつり塚」についての簡単な説明を記した解説板が立てられている。訪れた時には目を通しておきたい。

「まつり塚」の場所はかつて旧平山村と旧豊田村との村境で、旧稲城往還が通っていた。道の両脇に黒松が植えられ、その根元には土壇が築かれて数基の石仏が祀られていたという。二本の松には注連縄が張られ、疫病や悪霊が村に入ってくるのを防ぐための「みち切り」が行われ、あるいは村で流行った疫病を送り出すための祈祷が行われることもあった。すでに石仏も松もないが、今は新しい松が植えられ、周囲が整備されているという。

「まつり塚公園」は小さな公園だ。幼児用の遊具を設置した広場が設けられ、その北側には緑地スペースがある。緑地スペースはそのまま緑道となって北へ延び、ビバヒルズ敷地の西側を縁取っている。緑道脇には八重桜が植えられており、訪れた時にも咲いている姿を見ることができた。濃いピンクの花はカンザンだろうか。
「まつり塚公園」はビバヒルズを含めた近隣の人たちのための小公園であり、敢えて訪ねてみるほどの特徴があるわけではない。「まつり塚公園」という名に興味を覚えてしまうが、公園の場所に「まつり塚」があるわけではないので少し紛らわしい。北側部分に設けられた緑地スペースが、潤いのある景観を見せている。
まつり塚公園