横浜線沿線散歩公園探訪
横浜市鶴見区三ツ池公園
−三ツ池公園−
遊びの森
May 2001
遊びの森
三ツ池公園の「中の池」の北西側、「花の広場」の北に位置して「遊びの森」と名付けられた一角がある。2000年度に整備されたもののようで、各種設備も真新しく、歴史の古い三ツ池公園の中でこの一角だけは新設の公園のような雰囲気だ。公園外周部の斜面の地形や木立を巧みに利用した造りになっており、単に広場を設けて遊具を設置したというような安易さが感じられないのがいい。

遊びの森
「遊びの森」の一角は公園の外部に向かって開かれており、三ツ池公園への入口のひとつとしても機能している。公園の外は丘陵部に広がる住宅街で、ほとんど車両の通行もない道路が公園外郭部に沿って辿っており、そこから「遊びの森」の「入口広場」へと入って行ける。「入口広場」の周辺は現代的に整然とまとめられており、トイレや水飲み場などを配して、正面には木立に囲まれた「自由広場」が置かれている。「入口広場」の左手には特に小さい子どもたちのための遊び場のスペースで、石造りのすべり台や丸太で造られた遊具などが設置されている。「入口広場」周辺は公園内でも高所にあたるためか、比較的開放感もあり、爽やかな雰囲気を持っている。

「自由広場」の先端から、斜面を利用して設置された木製のデッキを木製の階段が繋いで林の中を辿る散策路へ、さらに木立の中を下の広場へと降りて行ける。随所にベンチなども設置され、木漏れ日も美しく、のんびりとくつろいだひとときを過ごすことのできる場所だ。このあたりは「見晴らしゾーン」と名付けられており、木立の間に眼下の公園の様子が見え隠れして散策も楽しい。

遊びの森
「入口広場」の左方の「展望デッキ」の傍らから階段を辿って散策路に降りると、長いすべり台のスタート地点がある。ローラーによるすべり台で、木立の間を大きく曲線を描いて下の広場へと降りてゆく。もちろん子どもたちの人気の的で、何度も繰り返し滑って遊んでいる。「花と香りの滑り台」という名が付けられているようだ。すべり台横の斜面にはフィールドアスレチック風の遊具も置かれ、子どもたちが思い思いに遊んでいる。下の広場部分にも大型の遊具が置かれていて、こちらは小さな子どもたちが親に付き添われて遊んでいる。

斜面となった地形と木立とを利用して造られた遊びのスペースは、特に幼稚園に通うくらいの年齢の子どもたちにとってとても魅力的なもののように思える。遊具や階段なども主として木造のもので、それを包む木立の緑や木漏れ日のきらめきなどが、このスペースに穏やかな心安らぐ印象を与えていると言えるかもしれない。「森」というほど鬱蒼とした木立ではないが、ほどよく開放感を伴った林の雰囲気がよく、木々の緑に包まれて遊ぶという感覚がとてもいい。

遊びの森
公園の中の一部のスペースを占めるものではあるが、三ツ池公園自体が広いために「遊びの森」の一角だけでもなかなかの広さがあって、ちょっとした街の公園に相当するくらいの愉しみを提供してくれる。五、六歳くらいまでの子どものいる家族であれば、この「遊びの森」だけで休日の一日を過ごすこともできるだろう。訪れたこの日も、近くの幼稚園か保育園の遠足だったのだろうか、木陰でお弁当を広げたり、遊具で一緒に遊んだりする親子の姿が多かった。
遊びの森

遊びの森

遊びの森