横浜線沿線散歩公園探訪
町田市小山田桜台
小山田桜台児童公園
April 2010
小山田桜台児童公園
町田市小山田桜台の住宅街の東端部に小山田桜台児童公園という公園がある。その名からは遊具の置かれた小広場のような公園を連想するが、意外に(と言っては失礼だが)広い。とは言っても、その面積の半分以上を調整池が占めており、その両脇に広場を置いた構成になっている。

小山田桜台児童公園は小山田桜台の住宅街の東端部、小山田桜台の東部を南北に抜ける「桜台通り」沿い、「小山田桜台一丁目」交差点脇に位置している。交差点脇に小広場があり、その西側に調整池が横たわっている。調整池には「かも池」という名があるが、残念ながら訪れたときには鴨の姿を見つけることはできなかった。調整池の西側にも広場があり、こちらの広場はなかなか広く、「花見広場」の名がある。普段は「かも池」が水を湛えているが、西側の「花見広場」も含めて、公園を成す窪地全体が大雨などのときには調整池の役割を担うようで、「小山田桜台東調整池」の名がある。

小山田桜台児童公園

小山田桜台児童公園

小山田桜台児童公園
池の西側の広場は「花見広場」の名のように桜の木が多く植栽されており、地元の花見スポットであるのだろう。訪れたのは四月の下旬で、ソメイヨシノはすっかり葉桜となり、池の岸部近くなどで遅咲きの八重桜が鮮やかなピンク色の花を咲かせている。広場からは小山田桜台の中を巡る「八重咲通り」の八重桜並木も少し見ることができ、新緑とのコントラストが美しい景観を見せてくれている。

「花見広場」西側奥にはパーゴラなども置かれ、その脇は木々が植栽され、その中を縫って散策路が延びている。パーゴラ横の花壇も手入れが行き届き、チューリップが花を咲かせていた。緑に溢れた穏やかな佇まいの一角で、地元の人がベンチで談笑する姿もあった。

「児童公園」という名だが、「花見広場」周辺に置かれた遊具類はブランコや鉄棒など、必要最小限といったところだ。広場の隅にはジャングルジムが置かれているが、このジャングルジムが目を引く。通常のジャングルジムは水平方向と垂直方向の格子によって構成されているわけだが、ここのジャングルジムは45度に傾いた形状になっている。このようなジャングルジムは他で見たことがない。格子の間隔が少し狭い気もするのだが、身体の小さな子どもたちなら中に入って遊べるのだろうか。

小山田桜台児童公園

小山田桜台児童公園
池の東側、すなわち「桜台通り」の「小山田桜台一丁目」交差点脇の部分にも小広場が設けられている。こちらはそれほど広くはないが、花壇は端正に整備されて花を咲かせ、枝を張ったケヤキの姿も美しく、居心地の良い空間を成している。パーゴラの横には八重桜もあって春の彩りだ。小さな広場もあり、その横にはブランコや滑り台などの遊具も置かれているが、こちらも遊具類は必要最小限といったところか。

こちらの広場は西側の「花見広場」側と比べて高所となっており、西側には「かも池」を見下ろし、その向こうに「花見広場」を眺めることができる。こらがなかなか素敵な眺めだ。新緑に萌える公園内の木々が春の日差しを浴び、池の岸部近くで八重桜が色彩を加える。木々の向こうに住宅街の建物が見え隠れするのも、それもまたひとつの興趣と言えるだろう。やはり視界が開けているというのは気分の良いもので、しばらく春の風に吹かれながらこの景観を眺めていたくなる。

小山田桜台児童公園は基本的に調整池の設置を目的にしたものなのだろう。その周辺を公園として整備し、地元の人の憩いの場をして活用できるようにしたものと思えるが、その穏やかな佇まい、居心地の良さはなかなか素敵だ。調整池を抱えているために視界が開けて開放感があるのがいい。訪れた四月の下旬には公園を縁取るように八重桜が咲き誇っている。駐車場もなく、地元の人のための公園だが、八重桜の花期に訪れる機会があったなら、この公園でアウトドアランチを楽しんでみるのもお薦めだ。
小山田桜台児童公園