横浜線沿線散歩公園探訪
相模原市大島
相模川自然の村公園
July 1999
現況と異なる内容を含んでいます
相模川自然の村公園
相模原市大島の相模川河畔に相模原市が整備を進める「相模川自然の村」という施設がある。レストランや会議室を用意した宿泊施設の「相模川清流の里」、小・中学生と青少年団体向けに多目的ホールや野外炊事場などを用意した野外体験教室「相模川ビレッジ若あゆ」から成る施設で、隣接して内水面試験場や上大島キャンプ場などもあって、このあたりは相模川河畔の行楽の拠点となっている。その一角、内水面試験場の南側に自然の村公園という公園が整備されている。公園自体は芝生の広場と水遊びのできる小川などから構成されているシンプルなものだが、一角には古民家園もあって、緑に囲まれた静かな雰囲気がいい。相模川河畔ということもあって、特に夏は涼しげな風情が魅力的だ。
相模川自然の村公園
夏の園内では、小川で水遊びする子どもたちで賑わう。小川は公園内に造られた水遊びの施設としては比較的長いもので、最上流部から水がわき出し、古民家園の南側を回り込むように流れて最下流部の池に至っている。もちろん人工的に造られたものだが自然石を利用して自然のせせらぎを模した造りになっている。この小川は定期的に清掃が行われており、流れている部分はもちろんだが、水の澱みやすい池部分でも比較的水はきれいだ。水はどこから供給されているものなのかわからないのだが、とても冷たい。あまりの冷たさにさすがの子どもたちもあまり長時間水に浸かってはいられないほどだ。
展望台からの眺め
池部分の北側には河岸段丘となった崖部分を利用して展望台が造られており、芝生のスロープに造られた木道とさらに階段を経て下の広場とを繋いでいる。展望台からは自然の村公園の全景とさらに相模川の様子が一望でき、その眺望はなかなか美しい。相模川は上流域から下流域にかけて、その流域の景観が美しい川だが、その中でもここから見る景色は屈指のものではないかと思える。川岸間近に迫る緑の丘陵を縫って緩やかに蛇行して流れる相模川の景観は一枚の絵画のようにも見える。
古民家
園内の一角に置かれた古民家は相模原市上鶴間にあった青柳寺庫裡(せいりゅうじくり)を移設復元したものだ。1981年(昭和56年)に神奈川県の重要文化財に指定され、相模原市に寄付されたもので、平成8年度から9年度にかけて復元工事が行われ、1998年(平成10年)4月から古民家園として一般公開されている。「庫裡」とは本来は寺の台所をいうのだそうだが、転じて住職や家族の居間のことを呼ぶのだそうだ。この青柳寺庫裡は18世紀初頭(江戸時代中期)の建物で、保存状態もよく、貴重なものであるらしい。もちろん建物の内部を見学することもできる。公園を訪れた際には一度覗いてみるとよいだろう。
相模川自然の村公園
相模川河畔に位置し、水遊びのできる施設を整えた自然の村公園は、やはり夏の身近な行楽地として魅力的なものだろう。子どもたちの水遊びの後は相模川の岸辺を散策してみるのも悪くない。駐車場も内水面試験場横と、展望台上とに用意されており、駐車台数も比較的余裕がある。バスであれば橋本駅南口からの上大島行きの路線で終点の「上大島」下車、徒歩で15分ほどだ。夏の休日にお弁当を持って家族で訪れるのに向いていると思うが、周辺に他の施設もあるために人出は多い。また芝生の広場の周辺の木立がまだ小さく木陰が少ないのが難点だ。ビーチパラソル持参のグループの姿もあったが、なかなか良いアイデアで、この公園に慣れた人たちのように思われた。
追記 1999年夏に訪れた時には公園南側の展望台下部斜面は芝生のスロープだったが、後に「パノラマ花壇」として整備され、一万株のサルスベリが植えられている。四色のサルスベリが植栽されており、夏の花期には見事な景観を楽しむことができる。またその一角には「銀河連邦友好の花壇」が整備され、相模原市と友好のある三市二町の市花、町花が植栽されている。初秋になれば「パノラマ花壇」の散策路脇に彼岸花も咲く。その他、公園の現況、利用時間、問い合わせ先などについては相模原市施設案内(頁末「関連する外部WEBサイト」欄のリンク先)を参照されたい。
相模川自然の村公園