横浜線沿線散歩公園探訪
横浜市青葉区たちばな台
たちばな台公園
April 2004
たちばな台公園
横浜市青葉区たちばな台一丁目の南端部に「たちばな台公園」がある。南側は桜台の住宅地だがこのあたりでは小高い丘になっており、その丘陵部の北端に位置する形で公園がある。だから公園は、丘の上に位置する桜台側の広場と、斜面林と、丘の麓となったたちばな台側の広場から構成されている。公園はたちばな台に位置し、名も「たちばな台公園」だが、遊具の置かれた広場などは桜台側の丘の上に位置し、そちらの方が公園のメインに当たるから、桜台の住宅街の北端に位置すると考えてもよいかもしれない。桜台の住宅街の北端側の道路に沿って、弧を描くように公園は東西に長く延びている。
公園の西端のあたりは丘の上で、木々に囲まれた中にフィールドアスレチック風の大型の木製遊具が置かれている。「砦」を思わせる造形のものを中心に、丸太の一本橋や吊り橋などを模したものもあり、こうした遊具としてはなかなか規模も大きく、内容も凝っている。五、六歳くらいから十歳くらいまでの子どもたちにとってはよい遊び場なのではないだろうか。訪れたのは平日のお昼頃だったからか、子どもたちの遊ぶ姿はなかったが、学校が終わった午後や休日などには子どもたちの歓声が響くのかもしれない。この木製遊具のある一角には桜の木が多く、青葉区の花見の名所として名を連ねている。
たちばな台公園たちばな台公園

木製遊具の一角の東側には、ブランコや滑り台、シーソーなどを置いた広場があり、こちらはもっと小さな子どもたちのための遊び場だろう。近所のお母さんたちが子どもたちを連れて遊びに来ている姿がある。広場の一角にはベンチやパーゴラなどもあり、いかにも町中の小公園的な表情を見せる。
たちばな台公園たちばな台公園

パーゴラの横を抜けてさらに東へ行くと、多目的な使用を前提とした何もない広場がある。脇の方にベンチを置き、木々に囲まれた広場だ。この広場の北側の端から、北方に視界が開けて丘の上からの眺望が楽しめる。眼下にはたちばな台の住宅地が広がっており、さらにその街並みの向こうにぼんやりと霞んで見えるのは鶴見川の河畔の鉄町から鴨志田町のあたりだろうか。なかなかの高みで、吹き渡る風も気持ちよく、爽快な気分が楽しめる。散策に訪れた身としては、この眺望がこの公園の最大の魅力のひとつと言ってよいかもしれない。
たちばな台公園たちばな台公園
公園の東端にあたる部分は丘の上から北へ降りる斜面に散策路が設けられ、木々の茂った中をのんびりとした散策が楽しめる。北へ降りきると広場があるが、こちらには遊具類は置かれていないようだ。林は、住宅地として造成される以前の斜面林をそのままに残したというより、公園として造られるときに整備されたもののように見えるが、緑濃く落ち着いた佇まいがいい。特に新緑の時期などには木洩れ日も美しく、その中に身を置くのはやはりよいものだ。
たちばな台公園
地元に暮らす人たちのための憩いの場、子どもたちのための遊び場としての公園であり、遠方から訪れるような行楽地的性格は皆無だが、充実した木製遊具と丘の上からの眺望は特筆に値するように思える。丘の上に位置し、住宅街の直中で幹線道路から距離があるためか、公園内はとても静かだ。環状4号を走る車の音がかすかに風に乗って聞こえてくるが、かえってそれが町の喧噪から隔たっていることを感じさせてくれるようでもある。公園の南側に沿った道路をときおり車が走り抜けるが、それも気になるほどではない。穏やかな公園内には風にそよぐ木々の音と鳥の音が聞こえるばかりだ。
たちばな台公園