横浜線沿線散歩街角散歩
八王子市片倉町
湯殿川河畔の春景色
April 2003
湯殿川河畔の桜
片倉町の湯殿川河畔、国道16号が湯殿川を越える住吉橋から下流側には桜が並び、春には美しい景観を見せてくれる。桜の時期に国道16号を走ったことのある人なら、車窓からその景色を見たことのある人も多いだろう。桜が満開の時期、その湯殿川河畔を歩いた。以前からとても印象に残っていて、いずれ機会をみて訪ねてみたいと思っていたのだ。
横浜線の片倉駅を北へ出て、駅前ロータリーの交差点から左(西)へ抜けると国道16号へと出る。国道へと繋ぐ道路はサルスベリ並木だが、この季節は殺風景な姿だ。国道16号へ出たところが「片倉駅入口」交差点で、横断歩道を渡ると片倉城跡公園の入口が近い。片倉城跡公園も丘の上の桜が見事で、これも一緒に訪ねてみたい。

湯殿川河畔の桜
湯殿川河畔の桜へは国道を渡らず、そのまま舗道を北へ向かう。間もなく住吉橋へ着く。その袂に、見事な桜が咲いている。住吉橋の中ほどに立って湯殿川の下流側に目をやると、河畔に並ぶ桜の美しい景観が望める。「並木」というほどの規模ではなく、ぽつりぽつりと桜の木が立っているのだが、それぞれの桜はなかなか大きく、河畔に立つ姿は見応えがある。

右岸に沿った舗道を歩くと、それぞれの桜を間近に見上げることができて楽しい。この辺りの湯殿川右岸は水際まで降りて行けるように階段状に整備されているのだが、そこへ降りて下から見上げる桜の姿も美しい。

湯殿川河畔の桜
住吉橋の下流側にもうひとつ橋が架かっている。片倉駅からまっすぐに北野街道へと抜ける道路で、新山王橋という。新山王橋の周辺にも桜が並び、こちらもまた美しい景観が楽しめる。さらに下流側へと進むと、兵衛川との合流点に至り、そこに小さな社が建っている。橋の名に「山王」とあることからもわかるが、社は山王社で、背後の桜に抱かれるようにしてひっそりと河畔に建っている。山王社の傍らにも桜の木が並び、河畔の舗道は桜の天蓋に覆われたようになって楽しい。

山王社の傍らから下流側を見ると、遠く桜の姿があるが、そちらへ行くには遠回りをして橋を渡らなければならない。そちらはまた次の機会にしたい。山王社の傍らから上流側を見ると、新山王橋周辺の桜が午後の日差しに逆光になって見える。その風景も美しい。
片倉町の湯殿川河畔の桜は「並木」というほどの規模でもなく、「桜の名所」として語られることもない。また周囲は基本的に住宅地で、必ずしも散策が楽しいとは言えない。お花見の場所としてお勧めできるものではないかもしれないが、桜の時期に片倉城跡公園へのお花見の際に寄り道してみるのも良いだろう。片倉駅から北へ歩いて湯殿川河畔の桜を楽しみ、それから片倉城跡公園へと向かうのがお薦めだ。
湯殿川河畔の桜