神奈川県葉山町と言えば、リゾート感溢れる海辺の町という印象が強い。しかし葉山町のほとんどを占めるのは山地で、長閑な山村風景の名残を見つけることもできる。葉山町の東部に位置する上山口地区は、まさにそうしたところだ。中央部を貫くように県道27号が通り、県道に寄り添うように下山川が流れ、その川沿いの平地に家々が点在、その背後には三浦の山々が重畳する。その上山口地区の南部の一角、丘の斜面に築かれた小さな水田が棚田を成して美しい景観を見せるところがある。「葉山の棚田」として知られるところである。
県道27号を通るバスを「上山口小学校」バス停で降り、「上山口小学校入口」交差点から南側へ入り込んでゆくと、すぐに杉山神社が鎮座している。「葉山の棚田」は、この杉山神社の背後の斜面に横たわっている。杉山神社の前から道を辿って南へ、丘の上へ登ってゆけば棚田の上を辿る道に抜け出る。棚田の風景は、やはり上から見下ろすように眺めるのが美しい。まずは、やはり上からの棚田の景観を楽しんでおきたい。
「葉山の棚田」は規模としてはそれほど大きなものではないが、その素朴な姿は日本の農村の原風景とでも言うべきものだ。不規則な形状の小さな田圃が丘陵の斜面に不規則に並ぶ。丘の斜面の元来の地形に委ねられた結果の景観だ。その“不規則さ”が何とも美しい。上から眺める棚田の景観は、場所を変えれば表情が変わって飽きない。田圃の形状は当然のことながら横に長いものが多いが、その輪郭は緩やかな曲線を描き、角も丸い。農作業には不便な水田だが、そのお陰でこうして美しい棚田の風景を織り成しているというわけだ。
県道27号を通るバスを「上山口小学校」バス停で降り、「上山口小学校入口」交差点から南側へ入り込んでゆくと、すぐに杉山神社が鎮座している。「葉山の棚田」は、この杉山神社の背後の斜面に横たわっている。杉山神社の前から道を辿って南へ、丘の上へ登ってゆけば棚田の上を辿る道に抜け出る。棚田の風景は、やはり上から見下ろすように眺めるのが美しい。まずは、やはり上からの棚田の景観を楽しんでおきたい。
「葉山の棚田」は規模としてはそれほど大きなものではないが、その素朴な姿は日本の農村の原風景とでも言うべきものだ。不規則な形状の小さな田圃が丘陵の斜面に不規則に並ぶ。丘の斜面の元来の地形に委ねられた結果の景観だ。その“不規則さ”が何とも美しい。上から眺める棚田の景観は、場所を変えれば表情が変わって飽きない。田圃の形状は当然のことながら横に長いものが多いが、その輪郭は緩やかな曲線を描き、角も丸い。農作業には不便な水田だが、そのお陰でこうして美しい棚田の風景を織り成しているというわけだ。