新潟県柏崎市南部の山間に位置する高柳町は、かつて刈羽郡高柳町だったところだ。2005年(平成17年)、同じく刈羽郡の西山町と共に柏崎市に編入合併した。その高柳町に、荻ノ島という地区がある。荻ノ島には山間の平地に家々が環状に並んだ集落がある。集落には今も茅葺き屋根の家が残り、風趣に富んだ景観を見せてくれる。「荻ノ島環状集落」、あるいは「荻ノ島環状かやぶき集落」と呼ばれるところだ。
海から隔たった山間の集落の名に、なぜ「島」の文字があるのか、興味を覚えるところだ。「ちょこっと荻ノ島」と題された案内板が、現地の駐車場の隅に設置されている。案内板には荻ノ島環状集落についての概略が記されているが、その「地名の由来」の項目には、“古老の伝承によれば”との前置きに続いて“大昔はもうぎの原に沖のような島があり「もうぎケ原沖の島」といわれたのが、いつしか「荻ノ島」の地名になった”とある。これだけではよくわからないが、つまり“島のように見える”地形があったということなのだろう。
海から隔たった山間の集落の名に、なぜ「島」の文字があるのか、興味を覚えるところだ。「ちょこっと荻ノ島」と題された案内板が、現地の駐車場の隅に設置されている。案内板には荻ノ島環状集落についての概略が記されているが、その「地名の由来」の項目には、“古老の伝承によれば”との前置きに続いて“大昔はもうぎの原に沖のような島があり「もうぎケ原沖の島」といわれたのが、いつしか「荻ノ島」の地名になった”とある。これだけではよくわからないが、つまり“島のように見える”地形があったということなのだろう。