池上梅園は東京都大田区の中央部辺り、池上本門寺の北西側に隣接する形で位置している。すぐ西側を第二京浜(国道1号)が走る立地だが、梅園の中は木々が茂って閑静な空気感に満たされ、市街地の中であることを忘れさせてくれる。梅園は西向きの斜面とその下の庭園から成り、その園内の随所で梅が咲き誇る。約30種、370本ほどの梅があるという。
池上梅園は、戦前には日本画家伊藤深水の自宅兼アトリエのあったところらしいが、残念ながら戦災で焼失、戦後になって築地の料亭経営者小倉氏の所有となり、南半分を拡張して別邸として使っていたという。小倉氏が亡くなった後、庭園として残すことを条件にご遺族から東京都に譲渡され、1978年(昭和53年)に大田区に移管、植林や拡張を経て現在の池上梅園へ至っている。
池上梅園は、戦前には日本画家伊藤深水の自宅兼アトリエのあったところらしいが、残念ながら戦災で焼失、戦後になって築地の料亭経営者小倉氏の所有となり、南半分を拡張して別邸として使っていたという。小倉氏が亡くなった後、庭園として残すことを条件にご遺族から東京都に譲渡され、1978年(昭和53年)に大田区に移管、植林や拡張を経て現在の池上梅園へ至っている。