明治神宮外苑のイチョウ並木は東京都内で最もよく知られた並木道のひとつと言っていいだろう。国道246号(青山通り)の「青山2丁目」交差点から外苑中央広場を巡る円周道路まで、ほぼ南北に延びる300メートルほどの道路がイチョウ並木になっている。イチョウの木は総数146本、道路の両脇に2列ずつ、4列が並ぶ。先の尖った円錐形となるように端正に樹形を整えられたイチョウが並ぶ様子はたいへんに美しい。青山2丁目交差点側から見ると並木の延長上の真正面に聖徳記念絵画館の建物が見え、その景観の美しさもよく知られているものだが、この景観は樹高による木の並び順などにも配慮し、遠近法を巧みに利用したものだという。