日南海岸追想
宮崎県立青島亜熱帯植物園旧大温室
宮崎県立青島亜熱帯植物園旧大温室
県道377号から青島へ向かう道の途中、右側に「宮交ボタニックガーデン青島」という施設がある。本来の名は「宮崎県立青島亜熱帯植物園」という。「宮崎県立青島亜熱帯植物園」は1965年(昭和40年)に開設、翌年に大温室が完成し、1967年(昭和42年)に開園した。長く青島周辺の観光施設として親しまれてきたが、各施設が老朽化したため、園内がリニューアルされて、2016年(平成28年)4月に「宮交ボタニックガーデン青島」に生まれ変わった。リニューアルオープンに伴ってネーミングライツが導入され、現在は「宮交ボタニックガーデン青島」の愛称で親しまれているというわけだ。

開園当初からメインの施設として設けられていた大温室も老朽化、リニューアルオープンの際に新しいものに建て直されている。建て直される以前の旧大温室は外観もなかなか凝ったデザインで、植物園の象徴としての役割を担っていたと言ってもいい。新しい大温室の外観が少しばかり退屈なデザインに感じるのは、旧大温室と比べてしまうからか。

旧大温室は2015年(平成27年)夏までは園内に残されていた。すでに入館はできず、ただ施設が残っているだけという状態だった。開園当初から植物園の歴史を共に刻んできた大温室が無くなってしまうのを残念に思い、すでに役割を終えた大温室の外観を写真に撮り集めた。完成からおよそ50年、大温室はずいぶんと傷み、汚れていたが、それでもその美しい形は気品を漂わせている。旧大温室の南側に、すでに新しい大温室が姿を現していた。旧大温室、最後の夏である。
宮崎県立青島亜熱帯植物園旧大温室
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宮崎県立青島亜熱帯植物園旧大温室 宮崎県立青島亜熱帯植物園旧大温室
宮崎県立青島亜熱帯植物園旧大温室
宮崎県立青島亜熱帯植物園旧大温室
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ページ内の写真は2015年夏に撮影したものです。本文は2020年6月に作成しました。