相模原市上溝〜陽光台
−道保川公園−
六月の道保川公園
Visited in June 2009
梅雨の時期の六月下旬、道保川公園は瑞々しく茂った緑に覆われ、その中に紫陽花が咲いて彩りを添える。せせらぎの岸辺に咲く紫陽花は良い風情があり、この季節のお勧めの散歩道と言っていい。
道保川公園は”紫陽花の名所”と呼べるほどには紫陽花は多くない。池や小川の岸辺のところどころでひっそりと咲いている印象だ。数は少ないのだが、園内は緑濃く、その中を流れる小川の岸辺に咲く紫陽花は興趣に富み、しっとりとした味わいがある。園内に設けられた木道や木橋などとの取り合わせもよく、”風景”としてもとても美しい。園内は近隣の人たちが散策している程度で、紫陽花を目当てに訪れている人の姿もほとんどなく、のんびりとした散策が楽しめる。
陽光台側に位置する「上段」の広場にも少し紫陽花が咲いているが、遊具の置かれた広場ということもあり、住宅地に隣接しているということもあって、やはり”風情”という点では物足りない。この「上段」の広場にはネムノキがあり、この時期に花を咲かせる。ネムノキは大きく、花も高みの枝に咲いているから見上げなくてはならないが、この時期に訪れたなら見ておきたい。また公園東側の道路の歩道を歩くと、園内に植えられたホウの木が花を咲かせていることに気付く。これは園内からは見えにくく、道路側からの方がよく見える。探してみるといい。
道保川公園は決して”紫陽花の名所”ではないが、小川の岸辺に咲く紫陽花の姿はなかなか美しい。紫陽花そのものを楽しむには数多くの品種を集めた”紫陽花園”のような施設にかなわないが、喧噪を離れて”紫陽花の咲く風景”を楽しみたい人にはお勧めかもしれない。
道保川公園は決して”紫陽花の名所”ではないが、小川の岸辺に咲く紫陽花の姿はなかなか美しい。紫陽花そのものを楽しむには数多くの品種を集めた”紫陽花園”のような施設にかなわないが、喧噪を離れて”紫陽花の咲く風景”を楽しみたい人にはお勧めかもしれない。