横浜市西区南軽井沢
軽井沢公園
Visited in October 2014
横浜市西区の北端部、南軽井沢の町に軽井沢公園という公園がある。すぐ西側を首都高速神奈川2号三ツ沢線が通るという特徴的な立地の公園だ。公園は遊具などを設置した広場で、外縁部に樹木を植栽して穏やかな表情が演出されている。
「軽井沢」という地名は、長野県の軽井沢があまりにも有名であるために「横浜にも軽井沢があるのか」などと思ってしまうが、それほど珍しい地名ではないようだ。「軽井沢」という地名の由来には諸説ある。“涸れ沢”が転じたものだとか、あるいは“(荷を)かるう(「かるう」は「背負う」という意味の古語で、今でも方言で「かるう」、あるいは「からう」を使う地方がある)沢”が語源であるとか、さまざまな説があってはっきりしない。最近の研究では“涸れ沢”説が有力らしい。
園内は整備が行き届いているようで、荒れた印象はまったくない。公園愛護会が存在し、愛護会の方々による日常的な整備が行われているようだ。園内の掲示板には愛護会の活動記録が貼られていた。園内の花壇の手入れも愛護会によるもののようだ。来訪者の立場で立ち寄り、快適なひとときが過ごせるのも、こうした地道な活動があるからだ。
規模も小さく、あくまで近隣に暮らす人たちのための憩いの場としての役割の公園と言っていい。来訪者の立場で敢えて目指して訪れるような性格の公園ではないが、旧東海道散策の際に一休みに立ち寄るのもよいかもしれない。トイレが設置されていないのが少しばかり残念なところだ。