八王子市清川町の住宅街に「清川２号公園」という公園が設けられている。近隣に暮らす人たちのための小さな街区公園で、面積は1500平方メートルに満たないが、イチョウやケヤキが大きく育ち、秋には美しい紅葉の景観を見せてくれる。

清川町は1960年代に土地区画整理事業で開発された住宅街で、整然と区割りされて住宅が建ち並んでいる。その住宅街に設けられた街区公園の一つが「清川２号公園」だ。面積は1500平方メートル足らず、清川町南西部に暮らす人たちのための公園と言っていい。公園は住宅街の街区のひとつを占めてほぼ長方形の形で設けられている。

清川２号公園は、こうした住宅街の街区公園として標準的なものと言っていい。園内にはブランコや鉄棒、砂場といった遊具類が設けられており、子どもたちの遊び場として必要にして十分といったところだろう。

園内にはイチョウやケヤキが大きく育ち、印象的な景観を見せている。清川町が住宅街として開発された当時に公園が設けられ、その際に木々が植栽されたのだとすれば、すでに数十年を経ているわけで、どの樹木も立派な姿を見せている。それらの木々は秋には美しい紅葉に染まり、その景観は見事なものだ。秋の日を浴びて木々の紅葉が輝けば木漏れ日も黄金に染まり、園内全体が秋の色に染まった印象だ。

特に公園西側に植えられたイチョウが日の光を浴びて輝く様子はたいへんに美しい。園内中央部から東側にかけてはケヤキが植えられているが、ケヤキの紅葉も日射しの向きによって素晴らしい景観を見せてくれる。公園東側外縁部に植えられたドウダンツツジの植え込みも真っ赤に染まって秋の景色を演出してくれる。園内を巡ってみれば場所によってさまざまに美しい紅葉の景色を楽しむことができる。素晴らしい秋景色である。

公園そのものはあくまで清川町の住宅街に暮らす人たちのためのものだが、紅葉の季節に近くを散策する機会があればぜひとも立ち寄っておきたい公園である。清川町に暮らす人たちにとっては身近で楽しめる紅葉の名所であることだろう。