八王子市山田町
めじろ台東公園
Visited in October 2018
八王子市山田町のほぼ中央部に「めじろ台東公園」という公園がある。種別としては街区公園だが、中央部にグラウンドが設けられているため、1ha近い面積を有している。グラウンドの周囲は木々が茂って緑濃く、地域の人たちの憩いの場として親しまれている公園だ。
めじろ台東公園は八王子市山田町の中央辺りに設けられた公園だ。1980年(昭和55年)に供用開始されている。山田町に位置しているにもかかわらず、「めじろ台東公園」という名称であることに面白みを感じる。確かにめじろ台の住宅地を南東側に降りた辺りに位置しており、周辺の住宅の配置から考えれば、“めじろ台の住宅地の東の端に位置している”と考えることもできる。住所は山田町だが、生活圏としてはめじろ台に属していると考えてもいい。
めじろ台東公園は中央部にグラウンドを抱え、週末や休日には利用する人たちの姿も多い。今回訪れたとき(2018年10月の土曜日)にも、少年野球の試合が行われていた。種別としては街区公園だが、グラウンドがあるために公園は比較的大きく、9412平方メートルの面積を有している。
グラウンドの南側には木々の植栽された広場があり、その中央部にはコンクリート製の遊具が置かれている。幅の広い滑り台や、土管状の“トンネル”が貫くコンクリート製の“山”など、他では見られない遊具だ。おそらくこの公園のために作られたワンオフの遊具だろう。今回訪れたとき、遊具で遊ぶ小学生たちの姿があった。彼らが乗ってきたであろう自転車が遊具の横に停められている。のどかな公園の風景である。
広場の南端部には特徴的な形状をしたパーゴラが3基、設けられている。その下にある六角錐状のものは腰を下ろすための椅子代わりか。それらを木々が包み込み、穏やかな景観を成している。すでに10月も末、園内の落葉樹が秋の色に染まりつつあった。
グラウンドの北東側にも小さな広場があり、グラウンド東側の園路で南側の広場と繋がっている。北東側の広場は大きく枝を広げた樹林に囲まれて、ひっそりとした印象だ。この広場にバスケットゴールが設置されている。今回訪れたときにはこの広場に人の姿がなかったが、バスケットゴールを利用する子どもたちも少なくないようだ。
比較的大きな面積を有するめじろ台東公園だが、その半分ほどはグラウンドが占めており、体感的には“少し大きな街区公園”といったところか。近隣に暮らし人たちのための憩いの場、遊び場として公園であり、遠方からわざわざ訪ねたくなるような特徴があるわけではない。公園マニア、公園遊具マニアの人なら、広場中央に設置されたコンクリート遊具が魅力的かもしれない。