横浜市鶴見区三ツ池公園
−三ツ池公園−
コリア庭園
Visited in May 2001
桜の名所として名高い横浜市鶴見区の三ツ池公園の中に「コリア庭園」という一角がある。1990年(平成2年)の神奈川県と韓国京畿道との友好提携を記念して造られたものだ。設計施工に当たっては韓国京畿道の全面的な協力を受けており、韓国庭苑家の監修のもと、造園専門家の参加もあったのらしい。建物の瓦や石灯籠、庭石なども韓国の資材の寄贈を受けたのだという。
前苑、前庭、主庭、後庭、後苑の五つの庭から構成された園内は三ツ池公園の他の部分とはまったく印象が異なっていて、ここだけが時間の流れまでが違っているようにも感じる。敷き詰められた白砂も眩しく、ゆったりと配置された建物の反りの強い屋根の様子も異国の風情を醸している。庭園は李氏朝鮮時代の地方貴族の邸宅をモデルにしたものであるという。
主庭の端には流れが設けられ、その傍らには六角亭「観自亭」が置かれている。塀で隔てられた後苑は斜面を利用して自然林の風情だ。木立の中に立てられた石灯籠は寺院に見立てたものだという。建物の傍らの芭蕉や、後庭の片隅に置かれた庭石、塀の横に並べられた瓶など、それぞれに解説の書かれた案内板が設置してあり、それらを丹念に見てゆくのは楽しい。日本庭園とも西洋の庭園とも違った風情はなかなか新鮮で、全体の造作から細部の様子まで興味は尽きない。
当然ながら園内での飲食、喫煙は禁止で、のんびりとくつろぐための場所とは言えないし、子どもたちは少々退屈であるかもしれないが、じっくりと時間をかけて見学し、海を隔てた隣国の文化の一片に触れてみるのもよいものだろう。
前苑、前庭、主庭、後庭、後苑の五つの庭から構成された園内は三ツ池公園の他の部分とはまったく印象が異なっていて、ここだけが時間の流れまでが違っているようにも感じる。敷き詰められた白砂も眩しく、ゆったりと配置された建物の反りの強い屋根の様子も異国の風情を醸している。庭園は李氏朝鮮時代の地方貴族の邸宅をモデルにしたものであるという。
主庭の端には流れが設けられ、その傍らには六角亭「観自亭」が置かれている。塀で隔てられた後苑は斜面を利用して自然林の風情だ。木立の中に立てられた石灯籠は寺院に見立てたものだという。建物の傍らの芭蕉や、後庭の片隅に置かれた庭石、塀の横に並べられた瓶など、それぞれに解説の書かれた案内板が設置してあり、それらを丹念に見てゆくのは楽しい。日本庭園とも西洋の庭園とも違った風情はなかなか新鮮で、全体の造作から細部の様子まで興味は尽きない。
当然ながら園内での飲食、喫煙は禁止で、のんびりとくつろぐための場所とは言えないし、子どもたちは少々退屈であるかもしれないが、じっくりと時間をかけて見学し、海を隔てた隣国の文化の一片に触れてみるのもよいものだろう。