横浜市緑区新治町
−新治里山公園−
旧奥津邸
Visited in May 2023
横浜市緑区新治町の新治里山公園には旧奥津邸の主屋や長屋門などの建物が保存展示されている。一部の建物は横浜市認定歴史的建造物にも認定されている。この地域の昔の農家の暮らしぶりが窺える、貴重な建物群だ。
新治里山公園は、古くからこの地に住まわれていた奥津氏から土地建物が2001年(平成13年)に横浜市に寄贈されたことを受け、一帯を公園として整備し、2009年(平成21年)4月に開園したのが始まりだ。
旧奥津邸は主屋、長屋門、納屋、土蔵などから構成されており、この地域の古い時代の農家の佇まいを見ることができる。そうした建物に興味のある人には魅力的なものだろう。それぞれの建物を丹念に見学しておきたい。
旧奥津邸は主屋、長屋門、納屋、土蔵などから構成されており、この地域の古い時代の農家の佇まいを見ることができる。そうした建物に興味のある人には魅力的なものだろう。それぞれの建物を丹念に見学しておきたい。
旧奥津邸主屋は木造二階建てで屋根は寄棟銅板葺き、1994年(平成6年)に建てられたものという。建てられたのは比較的最近だが、古い農家の面影を残した民家造りで、梁や大黒柱の材には贅をこらし、釘を使わず昔ながらの木造建築の工法で建てられている。なかなか見事な建物だ。中に入って見学することも可能だ。内部の造作などもじっくりと見学しておこう。
主屋周りの庭園も端正に整備されており、植栽された木々の様子も美しい。ベンチに腰を下ろしてのんびりと時を過ごすのもお勧めだ。
長屋門は江戸時代末期の建築で、木造二階建て、屋根は寄棟銅板葺き。建築当初は北側を切妻、南側を寄棟とした茅葺き屋根で、 部屋は土間の状態だったという。1992年(平成4年)に半解体修理、2008年(平成20年)に耐震補強工事が行われ、現在の姿になっている。2002年(平成14年)に横浜市認定歴史的建造物に認定されている。
長屋門も内部の見学が可能だ。一階部分には吊し雛が飾られており、なかなか風趣に富んだ演出がなされている。階段を上がれば二階部分を覗き見ることもできる。これもじっくりと見学しておきたい。
長屋門の横手には土蔵が建っている。木造二階建ての切妻銅板葺き、1926年(大正15年)に長男の誕生を祝って建てられたものだそうだ。この土蔵も2002年(平成14年)に横浜市認定歴史的建造物に認定されている。白漆喰が鮮やかだが、戦時中には黒く塗られていたという。
主屋の横に建つ釜屋は2006年(平成18年)に新築されたもので、釜屋と公衆トイレが置かれている。工房室には昔ながらの大釜を備え、イベントなどの際に活用されているという。
長屋門の前に建つ納屋はかつては薪小屋として使われていたものという。建築年代は不詳、2006年(平成18年)に解体修理が行われ、現在は農具の展示などに利用されている。解体修理に当たっては古材を再利用し、本来の形状を踏襲して復元されたようだ。風通しがよいように板壁に隙間が設けられているのはこの地域独特の作りだそうである。
中に入ることはできないが、内部に展示された農具などは覗き見ることができる。藁と竹で作られた馬の人形も楽しい。これは緑区制50周年を記念して作られたもので、2019年(令和元年)11月の50周年イベントが終了した後、この場所に展示されているものという。愛称は“はるちゃん”だそうである。
主屋周りの庭園も端正に整備されており、植栽された木々の様子も美しい。ベンチに腰を下ろしてのんびりと時を過ごすのもお勧めだ。
長屋門は江戸時代末期の建築で、木造二階建て、屋根は寄棟銅板葺き。建築当初は北側を切妻、南側を寄棟とした茅葺き屋根で、 部屋は土間の状態だったという。1992年(平成4年)に半解体修理、2008年(平成20年)に耐震補強工事が行われ、現在の姿になっている。2002年(平成14年)に横浜市認定歴史的建造物に認定されている。
長屋門も内部の見学が可能だ。一階部分には吊し雛が飾られており、なかなか風趣に富んだ演出がなされている。階段を上がれば二階部分を覗き見ることもできる。これもじっくりと見学しておきたい。
長屋門の横手には土蔵が建っている。木造二階建ての切妻銅板葺き、1926年(大正15年)に長男の誕生を祝って建てられたものだそうだ。この土蔵も2002年(平成14年)に横浜市認定歴史的建造物に認定されている。白漆喰が鮮やかだが、戦時中には黒く塗られていたという。
主屋の横に建つ釜屋は2006年(平成18年)に新築されたもので、釜屋と公衆トイレが置かれている。工房室には昔ながらの大釜を備え、イベントなどの際に活用されているという。
長屋門の前に建つ納屋はかつては薪小屋として使われていたものという。建築年代は不詳、2006年(平成18年)に解体修理が行われ、現在は農具の展示などに利用されている。解体修理に当たっては古材を再利用し、本来の形状を踏襲して復元されたようだ。風通しがよいように板壁に隙間が設けられているのはこの地域独特の作りだそうである。
中に入ることはできないが、内部に展示された農具などは覗き見ることができる。藁と竹で作られた馬の人形も楽しい。これは緑区制50周年を記念して作られたもので、2019年(令和元年)11月の50周年イベントが終了した後、この場所に展示されているものという。愛称は“はるちゃん”だそうである。
旧奥津邸の建物は主屋、長屋門、納屋など、それぞれに興味深く、こうしたものに興味のある人ならぜひとも訪れて見学しておきたいものと言っていい。それぞれの建物を見学し、昔の農村の暮らしに思いを馳せるのは楽しいひとときだ。
新治里山公園は旧奥津邸の他、広場や「つどいの家」と名付けられた体験施設、ハーブ園などを備えている。また公園の南西側には新治市民の森が広がっており、公園は新治市民の森を中心とした里山散策の拠点としても機能している。公園管理所を兼ねた「にいはる里山交流センター」には新治市民の森のイラストマップなどを掲載したリーフレットが用意されているから、里山散策の際には立ち寄ってもらっておこう。
新治里山公園は旧奥津邸の他、広場や「つどいの家」と名付けられた体験施設、ハーブ園などを備えている。また公園の南西側には新治市民の森が広がっており、公園は新治市民の森を中心とした里山散策の拠点としても機能している。公園管理所を兼ねた「にいはる里山交流センター」には新治市民の森のイラストマップなどを掲載したリーフレットが用意されているから、里山散策の際には立ち寄ってもらっておこう。