八王子市西寺方町
小田野中央公園
Visited in September 2022

八王子市の西部、西寺方町の浅川河岸に小田野中央公園という公園が設けられている。広場を中心に構成された公園で、総面積は約3ha、浅川沿いに650mほどの長さで細長く横たわっている。園内は整備が行き届き、のんびりと散策を楽しんだり、お弁当を持ってピクニック感覚で楽しんだりするのに好適な公園だ。

公園は六つの区域から構成されている。東側(浅川下流側)から「子ども広場」、「日時計広場」、「中央広場」、「こかげ広場」、「なかよし広場」と並んでいる形だ。それらの区域はもちろん明確に分けられているわけではなく、隣接する区域とつながり合って小田野中央公園を成している。

「日時計広場」はその名の通り、シンボルのように日時計を設けた広場だ。「亀の日時計」の名があるようだが、上から見ると亀の形をしているからだろう。日時計は立った人の影で時間を計る、「影法師日時計」と呼ばれる形式のものだ。
「中央広場」は位置的にも公園の中央部に設けられた広場で、各種のイベントの際に会場になったり、臨時駐車場として用いられたりするところだ。

公園の最も西側に位置する広場が「なかよし広場」だ。美しい芝生に覆われた広場だ。公園の広場としては珍しく野球やサッカーを楽しむことも可能だそうだ。

「こかげ広場」の横手で「夕焼橋」という人道橋が跨いでいる。美しい意匠で造られた橋だ。橋の上から浅川の流れを眺めてみるのも楽しい。
河岸の遊歩道は公園脇からさらに上流側へも続いている。散策の足を延ばしてみるのもお勧めだ。

“彼岸花の名所”と呼べるほどではないが、彼岸花の咲く風景を求めて初秋の小田野中央公園を訪ねるのも悪くない。秋の気配を感じつつ、彼岸花を探しながら園内を散策するのがお勧めだ。


小田野中央公園は基本的にこの地域に暮らす人たちのための公園だ。地域の人々が自ら造り、守り、使うことを前提にした公園だと言っていい。行楽地的性格はほぼ無く、近隣の人たちの憩いの場としての公園だが、公園好きの人なら少しばかり遠方から訪れても楽しめるだろう。公園を訪れた際には「小田野中央公園まちづくりの会」の方々への感謝の思いを忘れないようにしたい。
小田野中央公園には元木橋の袂に来園者用駐車場が設けられているが、駐車スペースは8台分と少ない。バスの利用がお勧めだ。陣馬街道を通るバス路線で、「小田野」、「中小田野」、「小田野中央公園」の各バス停が近い。
小田野中央公園には元木橋の袂に来園者用駐車場が設けられているが、駐車スペースは8台分と少ない。バスの利用がお勧めだ。陣馬街道を通るバス路線で、「小田野」、「中小田野」、「小田野中央公園」の各バス停が近い。


