横浜市青葉区桜台
桜台公園
Visited in April 2004
横浜市青葉区桜台の住宅地の南西の端に桜台公園がある。雑木林と広場で構成された公園で、西南の角には池を抱えている。公園の西側と南側を交通量の多い道路が通っているから、車で走りすぎるときに車窓から公園の木立を見たことのある人も多いだろう。周囲は東急田園都市線青葉台駅から程近い住宅街で、整然とした街並みが広がっているが、その中にあって緑濃く穏やかな空気を湛えた公園だ。
南西側の角、「桜台公園前」交差点に面する部分が、公園のメインエントランスと考えてよいだろう。公園の名を記した石の銘板の傍らを抜けて公園に入ると、青々とした木立を背景に池が出迎えてくれる。訪れたときには季節柄、ツツジが咲いて池の岸辺に彩りを添えてくれていた。ツツジの赤と木立の新緑とのコントラストが春の日差しを浴びて美しい。池はこのあたりが住宅街として造成される以前からここにあったものか、公園として整備されたときに造られたものか、よくわからない。地形から考えれば、以前から湿地があり、それを整備したものかもしれない。
池の周囲を散策路が辿り、人々が行き交っている。公園の散策を楽しむ人、ただ公園内を通り抜ける人とそれぞれだが、散策路の随所にはベンチが設けられ、腰を下ろしてくつろぐ人の姿もある。池には亀や鴨の姿があり、その愛嬌のある姿に心が和む。池の周辺は公園脇の道路を走る車の騒音も聞こえてくるのが難点だが、やはり水辺というのはよいものだ。
池の周囲を散策路が辿り、人々が行き交っている。公園の散策を楽しむ人、ただ公園内を通り抜ける人とそれぞれだが、散策路の随所にはベンチが設けられ、腰を下ろしてくつろぐ人の姿もある。池には亀や鴨の姿があり、その愛嬌のある姿に心が和む。池の周辺は公園脇の道路を走る車の騒音も聞こえてくるのが難点だが、やはり水辺というのはよいものだ。
北側から池に流れ込む小川がある。小川は人工的に造られたもののようだが、自然の渓流を模した造りで、なかなかよい風情がある。小川の西側には疎らな木立の中にベンチの置かれた一角があり、のんびりとした空間を成している。木洩れ日も美しく、ベンチに腰を下ろしてくつろぐには良いところだ。
小川を遡るように北へ辿ると、東へ散策路が延び、雑木林の丘に抱かれたような広場へと至る。広場は周囲を木立に囲まれて開放感はないが、木々の緑に包まれたような印象で落ち着いた佇まいだ。広場の奧には遊具が置かれ、子どもを遊ばせる若いお母さんたちの姿がある。遊具はブランコや滑り台などのシンプルなもので、子どもたちのための遊び場としては少し物足りないかもしれない。
小川を遡るように北へ辿ると、東へ散策路が延び、雑木林の丘に抱かれたような広場へと至る。広場は周囲を木立に囲まれて開放感はないが、木々の緑に包まれたような印象で落ち着いた佇まいだ。広場の奧には遊具が置かれ、子どもを遊ばせる若いお母さんたちの姿がある。遊具はブランコや滑り台などのシンプルなもので、子どもたちのための遊び場としては少し物足りないかもしれない。
公園の東側の一角を雑木林が占める。住宅街として造成される以前から残る雑木林をそのまま利用したものだろう。東側から西側に落ちる斜面林の形になっており、そうして見れば中央部の広場のあたりはかつては丘に囲まれた谷戸であったのだろう。雑木林の中を散策路が辿り、そこを歩けば木洩れ日の中に鳥の声が聞こえ、周囲が住宅街であることを忘れる。東へ行くに従って高所となり、やがて東側に設けられた公園入口に至る。
東側の公園入口から林の中の散策路を南に辿ると、四阿の置かれた広場がある。そこから公園の南側の端を辿るように散策路が西へ向かう。この散策路は、かつてこのあたりが雑木林の丘陵であった頃の尾根道をそのままに残したものに違いない。この尾根道から南西側へ眺望が開けて、その眺めが爽快感溢れて素晴らしい。昔であれば、この尾根道から幾重にも重なって続く丘陵が見えたのかもしれない。今は眼下に広がるのは住宅街の景色だが、それでもこうして視界が開けて眺望が広がるのは楽しい。個人的にこうした眺望の開けた尾根道が好きなこともあって、ここからの眺めは桜台公園の最大の魅力であるようにも感じる。
風に吹かれながら尾根道を歩いてゆくと、やがて少し北へ逸れて池の東側へと至るのだが、その辺りの散策路の様子はまさに里山の尾根道を彷彿とさせて楽しい。少し広くなったところにはベンチも置かれているから、しばらく腰を下ろして木立の中を抜ける風に吹かれて一休みするのもいい。
東側の公園入口から林の中の散策路を南に辿ると、四阿の置かれた広場がある。そこから公園の南側の端を辿るように散策路が西へ向かう。この散策路は、かつてこのあたりが雑木林の丘陵であった頃の尾根道をそのままに残したものに違いない。この尾根道から南西側へ眺望が開けて、その眺めが爽快感溢れて素晴らしい。昔であれば、この尾根道から幾重にも重なって続く丘陵が見えたのかもしれない。今は眼下に広がるのは住宅街の景色だが、それでもこうして視界が開けて眺望が広がるのは楽しい。個人的にこうした眺望の開けた尾根道が好きなこともあって、ここからの眺めは桜台公園の最大の魅力であるようにも感じる。
風に吹かれながら尾根道を歩いてゆくと、やがて少し北へ逸れて池の東側へと至るのだが、その辺りの散策路の様子はまさに里山の尾根道を彷彿とさせて楽しい。少し広くなったところにはベンチも置かれているから、しばらく腰を下ろして木立の中を抜ける風に吹かれて一休みするのもいい。
規模から言っても近辺の住宅街に暮らす人たちのための憩いの場としての役割を持つ公園だが、緑濃く穏やかな佇まいは魅力的だ。トイレも設置されており、お弁当でも持ってのんびりとピクニック気分で半日ほどを過ごすのも楽しいかもしれない。地元の小学校や幼稚園などの遠足の場所に選ばれることも少なくないようだ。「桜台公園前」交差点の斜向かいにコンビニエンスストアもあるから、そこで飲み物や食べ物を調達してもいい。駐車場はなく、訪れるときには東急青葉台駅から徒歩か、バスを利用することになるが、雑木林散策の好きな人であれば少々足を延ばして訪れてもそれなりに楽しめるのではないかと思える。また桜の名所としても知られ、地元のお花見の場所としても親しまれている。桜の季節から新緑の輝く頃にかけてが、やはりいちばん魅力的だろう。