横浜市港北区高田東
高田公園
Visited in November 2019
横浜市港北区高田東の住宅街の中に「高田公園」という公園がある。小さな公園だが、「高田」の名を冠する公園である。供用開始は1965年(昭和40年)とのことだから、なかなか古い公園と言っていい。
「高田」の地名は古く、江戸時代以前から存在していた「高田村」に由来する。1889年(明治22年)に高田村と吉田村、新羽村が統合されて新田村となり、1939年(昭和14年)に横浜市に編入されて港北区の一部となった。その後、港北区は港北区と緑区に分区、さらに1994年(平成6年)に港北区と緑区の2区が港北区と緑区、青葉区、都筑区の4区に再編成されて現在に至っているわけだ。現在は横浜市港北区に「高田西」と「高田東」の住所が存在し、「高田」の名を残している。
その、いわば歴史の古い「高田」の名を、300平方メートルほどの公園の名として与えているのである。公園の供用開始が1965年(昭和40年)であることから考えても、町の開発、発展の経緯と密接に関係しているのだろうことは想像に難くないが、地域の発展というものの“面白み”を感じるところだ。ちなみに、「高田第○公園」と番号を振られた公園が、高田東から高田西の町にかけて点在している。公園マニアならすべての「高田第○公園」を巡ってみるのも楽しい。
高田公園はこうした街区公園として典型的とも言えるもので、公園として特筆するような特徴はない。あくまで近くに暮らす人たちのための“共同の庭”のような公園であり、子どもたちの日常的な遊び場として公園だ。小さな公園ながら公園愛護会が存在し、日頃の整備に当たってらっしゃるようだ。