八王子市久保山町
春の久保山町
Visited in April 2009
八王子市の北東部に久保山町という町がある。北には多摩川が流れ、南には谷地川が流れ、西には国道16号が走り、東にはJR八高線が抜ける。それらに囲まれた丘の上に久保山町は位置している。久保山町は丘上を造成して造られた住宅街で「宇津木台」の名で呼ばれている。整然とした町並みの中に大小の公園を置き、町の中央部を貫いて南北に抜ける道路はハナミズキの並木が美しい。新緑の美しい四月の半ば、久保山町を歩いた。
駅前ロータリーから西へ、久保山町方面へと道路が丘を登っているが、まず西南側へと向かう道を進もう。まっすぐに進むと小宮小学校の横に日吉神社がある。日吉神社は木々に包まれて丘上に鎮座しているが周辺はすっかり住宅地になってしまった。
久保山町一丁目の町に入ると信号がある。左手(南側)から道路がぶつかり、丁字路を成している。この左手からぶつかる道路は百日紅並木で、夏の花期には美しい景観を見せてくれるところだ。今は四月で、百日紅は咲いていないが、こちらの道を辿って久保山公園を目指すことにしよう。交差点から南へ向かっていた道路はやがて西向きに曲がってゆく。
宇津木台中公園の少し東側には「久保山中央通り」と小宮駅から西進したきた道路との交差点がある。宇津木台中公園の前には「宇津木台中央」という名のバス停があることからも、この交差点周辺が久保山町、すなわち宇津木台の中心と言ってよいのだろう。交差点周辺にはスーパーやファーストフード店、ドラッグストアなどが建ち並んでいる。「宇津木台中央」バス停で八王子駅行きのバスを待って、そろそろ帰路を辿ることにしよう。
久保山町は以前にも訪れたことはあったが、小宮駅から歩いたことはなかった。久保山町は基本的に住宅地だが、街路樹や点在する小公園など、木々も多く、瑞々しい新緑と満開のハナミズキの中を歩くのは楽しいものだった。小宮駅から歩いても苦になるほどの距離ではない。久保山公園を目指して遠足感覚で歩いてみるのがお薦めだ。