町田市上小山田町
鶴見川源流の泉
Visited in July 1997
鶴見川最源流部の泉である。町田市上小山田町の田中谷戸にある。1日約1,300トンの地下水が湧き出しており、鶴見川源流域では最大の泉であるらしい。鶴見川は流域面積235平方km、全長42.5kmの一級河川であると案内板に記されているが、その最源流部がこの泉だということになる。
湧き出す水は清流そのもの。都会ではなかなか見ることのできない水草や水辺の生き物の姿を見ることもできる。水はそのまま付近の水田に導かれて農業用水としても利用されている。水路を流れ出る様子を見ていると、なかなかの水量であることがわかる。多摩丘陵の地下水が湧き出すのだと思うが、この泉のすぐ北側の丘陵地帯も多摩ニュータウンの造成が行われており、その影響で泉が枯れてしまうことになりはしないのかと心配になる。
泉の周囲は木道が設置されるなど、ある程度整備されてはいるが、そもそも公園ではないし、すぐ横は一般の民家であるので、見学する際は付近の住民の迷惑にならないようにくれぐれも気を付けたい。自然保護にまるで興味の無い人たちに安易に訪ねて行って欲しくはないというのも正直なところだ。
この「泉ひろば」の施設の整備や日常の管理は自然愛護のボランティア有志の方々によって行われており、彼らの自然を愛する気持ちにとその努力には頭が下がる思いだ。「泉ひろば」とその周囲の自然が、そしてなにより泉そのものがいつまでも残ることを願わずにはいられない。
この「泉ひろば」の施設の整備や日常の管理は自然愛護のボランティア有志の方々によって行われており、彼らの自然を愛する気持ちにとその努力には頭が下がる思いだ。「泉ひろば」とその周囲の自然が、そしてなにより泉そのものがいつまでも残ることを願わずにはいられない。