座間市新田宿
座間ひまわり広場
(座架依橋南側)
Visited in August 2007
座間市の「市の花」はひまわりだ。1969年(昭和44年)に制定されたものという。毎年、七月下旬から八月にかけて市内各所に設けられた「ひまわり広場」でひまわりの花が咲き誇り、その美しい景観を求めて多くの観賞客が座間を訪れる。そろそろ夏の終わりの気配が漂い始めた八月の下旬、座架依橋南側の「ひまわり広場」の花が見頃だというので、座間市を訪ねた。
座間市のひまわりは今ではすっかり有名になり、夏の風物詩のひとつと言っていい。休耕地を利用してひまわりが植えられ、「ひまわり広場」として公開しているものだが、そもそもは休耕地の荒廃を防ぐことなどを目的に1993年(平成5年)から始められたものという。年々規模は大きくなり、2000年(平成12年)には「座間市の環境づくりの推進」を目的に「座間市ひまわり推進協議会」が発足、今では総面積5haを超える規模に拡大しているという。これまで話題を耳にするばかりで実際に見る機会がなかったのだが、そろそろ夏も終わりに近づいた八月下旬、座架依橋南側に設けられた「ひまわり広場」がちょうど見頃を迎えているというので出かけたのだった。
座架依橋南側の「ひまわり広場」は相模川左岸に広がる広大な水田地帯の中の休耕地を利用して設けられている。意外に、と言うと失礼だが、予想よりずっと規模は大きい。もっとこぢんまりとしたものかと思っていたのだが、すいぶんと広く、壮観な眺めだ。「ひまわり広場」には咲き誇るひまわりの中を縫って散策路が設けられており、その中を辿れば背丈ほどもあるひまわりの花に包まれるようにして散策を楽しむことができる。また広場の端には簡素な造りの「展望台」が設けられており、そこへ登れば少し高みから「ひまわり広場」を眺めることができる。周辺は相模川河畔に広がる水田地帯であるために近くには高い建物などもない。広々とした風景の中に咲き誇るひまわりがたいへんに美しい。
ひまわりに包まれながら歩くと、なぜかとても懐かしい気持ちになる。鮮やかなひまわりの花の黄色と葉の緑、頭上には青い夏空に白く雲が浮かぶ。その風景が不思議な既視感を誘う。それはまるで遠い夏の日の思い出のような風景だ。
ひまわりに包まれながら歩くと、なぜかとても懐かしい気持ちになる。鮮やかなひまわりの花の黄色と葉の緑、頭上には青い夏空に白く雲が浮かぶ。その風景が不思議な既視感を誘う。それはまるで遠い夏の日の思い出のような風景だ。
座架依橋南側の「ひまわり広場」は地理的に車での来訪が便利だ。近くまで行くと誘導の案内標識が随所に立てられており、迷わずに向かうことができる。「ひまわり広場」の隅に空き地を設けて駐車スペースとして使っているようだがあまり広くはない。来訪者が多いと駐車スペースが足りないと思うが、道脇に停めておいてもよいのだろう。「ひまわり広場」には道路脇にテントを設けて係の人が常駐されているようだ。座間市ひまわり推進協議会の方なのかもしれない。テントでは地場産の野菜なども販売しているようだった。