横浜線沿線散歩公園探訪
横浜市神奈川区幸ヶ谷
−幸ヶ谷公園−
桜咲く幸ヶ谷公園
April 2011
桜咲く幸ヶ谷公園
横浜市神奈川区幸ヶ谷、南に宮前商店街を見下ろす丘の上に設けられた幸ヶ谷公園は桜の名所として知られる。公園は丘の頂上部分に平らな広場を設けた形だが、その広場のほぼ全域が桜の林になっており、桜の花期には公園すべてが桜の天蓋に覆われ、春爛漫の色に染まる。

桜咲く幸ヶ谷公園

桜咲く幸ヶ谷公園

桜咲く幸ヶ谷公園

桜咲く幸ヶ谷公園
公園の広場は上下二段に構成されており、中心となる頂上部分の広場とその北東側に一段低くなった形で別の広場がある。その二つの広場の双方ともに桜の林になっている。桜は広場の外周に植えられているのではなく、広場の随所に植えられている。だから初夏から秋にかけては広場は桜の葉に覆われてしまうわけだが、春の桜の花期には桜の花に覆われることになる。公園の広場の中に立てば、周囲も頭上も桜だ。桜に“包まれている”印象だと言っていい。

公園に植えられている桜は130本ほどだそうだ。絶対数としては決して多い数ではないが、公園の規模から考えれば充分に多い。それぞれの桜の木も大きく育ったものがほとんどだが、終戦直後に地元の有志によって植えられたものとも聞く。植えられてから数十年が経っているわけで、大きく育っているのも納得がいく。

公園の周辺は高層のビルも建つ市街地だが、公園自体が高所であるために市街地特有の喧噪感や閉塞感が感じられないのもいい。桜の隙間に見え隠れする高層ビルのシルエットもひとつの興趣であるかもしれない。

桜の名所として有名だが、“桜の咲く風景”を楽しみながら散策するというより、桜の中に包まれるようにして爛漫の春を感じながらのお花見に向いているだろう。当然のことながらお花見の人たちはたいへんに多い。公園内には随所にゴミ箱が設置され、トイレも仮設のものが増設されて花見客を迎える態勢が整えられているようだった。今回は敢えて平日に時間を設けて訪ねたのだが、それでもお花見の人の姿は少なくなく、園内にも露店が出ており、シートを広げて花見の宴を催しているグループの姿もあった。週末にはきっと園内すべてが花見客で埋め尽くされることだろう。

お弁当を持って家族やグループでのお花見に最適の公園だが、お弁当持参でない人は南側の宮前商店街に降りて、商店街に軒を構える飲食店で食事を楽しむといい。遠方から訪れる人は京急線の神奈川駅を利用することになるが、駅から線路脇の道を東へ辿ってゆけば南側の丘の上に咲き誇る桜が見え、公園の場所を教えてくれる。駅から徒歩で二、三分と言ったところだろう。宮前商店街を経由して、商店街のコンビニでお弁当を買い求めてから訪れてもいい。

宮前商店街を東へ抜け、国道15号を渡ると国道脇に神奈川公園がある。神奈川公園にも桜が植えられており、常緑樹の緑とケヤキの新緑、そして桜の花とが織りなす風景を楽しむことができる。足を延ばしてみるのもお勧めだ。
桜咲く幸ヶ谷公園