横浜線沿線散歩公園探訪
八王子市椚田町
椚田遺跡公園
April 2004
椚田遺跡公園
八王子市椚田町の中央部あたりに「椚田遺跡公園」という公園がある。その名が示すように、「椚田遺跡」を整備して公園としたものという。「椚田遺跡」は縄文期の住居跡で、1975年に発掘され、1978年に国の史跡に指定されている。このあたりは南方に湯殿川河畔の低地を見下ろす丘陵地帯だが、この「椚田遺跡」はそうした丘陵部に栄えた縄文時代の「ムラ」の姿をよくとどめているのだそうだ。
椚田遺跡公園
公園はほぼ長方形で、中央に「芝生広場」を置き、周囲を木立が取り囲む。南側にメインエントランス的位置づけの入口があり、縄文式土器を象ったオブジェが置かれて、公園の性格を象徴している。その横手には「集合広場」と名付けられたスペースがあり、縄文時代についての解説板などが設置されている。公園に立ち寄ったときにはぜひ目を通しておきたい。

「椚田遺跡」の住居跡は公園の北西側の隅に残されている。予備知識が無ければ「いったい何だろうか」と思ってしまいそうな有様だが、荒廃を防ぐために固められているのだろう。興味のない人にはあまり面白みのないものかもしれない。
椚田遺跡公園椚田遺跡公園

公園の東側には「縄文の林」、「縄文の草地」と名付けられた一角があり、縄文時代に多く見られたと考えられる植物が植栽されているのだということだが、植物に詳しくない身ではどれほどの特徴があるのかもよくわからない。四阿も置かれているからのんびりと一休みするにはよい場所かもしれない。

公園の中央部は芝生の広場で、小規模な公園ながら広場はなかなか開放感がある。訪れたときには地元のお年寄りのグループが「グラウンド・ゴルフ」を楽しんでおられた。休日には近所の親子連れの遊ぶ姿も見ることも多い。南西側の隅には小さな丘が造られている。わずかに土を盛ったような丘とも呼べないような丘だが、芝生に覆われてこんもりとした様子がのどかな印象で、のんびりと寝転がりたくなってしまう。訪れたのは四月の半ばで、公園内の木立の新緑が春の日差しに輝いて美しかった。
椚田遺跡公園
この公園の北方にはこの公園の名を冠した「椚田遺跡公園通り」という名の通りが東西に延びているから、その名を知っている人も少なくないだろう。名だけを見るとその道路沿いに「椚田遺跡公園」があるようにも思えるのだが、実は少々離れているところが面白い。東方には、これも少し距離を置いて「めじろ台グリーンヒル通り」が南北に延びて、京王線めじろ台駅前から寺田町を抜け、さらに南へ法政大学の傍らを経て町田街道へと繋いでいる。

公園としては特筆すべきものではなく、地元の人たちの憩いの場といった佇まいだが、遺跡などに興味のある人なら訪ねてみてもよいだろう。駐車場は無く、訪れる際にはめじろ台駅からバスを利用するか、徒歩になる。陽気の良い季節であれば「めじろ台グリーンヒル通り」をのんびりと歩いても、それほど苦になる距離ではない。「めじろ台グリーンヒル通り」を渡って南東の方角に入り込むと「椚田運動場」が近い。グラウンドやテニスコートなどが中心となった施設だが、南端部では湯殿川河畔から南方への眺望が開けて爽快だ。足を延ばして訪ねてみるのもよいだろう。
椚田遺跡公園